内容説明
不登校・家庭内暴力・引きこもり・自閉的傾向など―傷ついた子どものこころの叫びを全身で受け止め、ともに勝ち超えたカウンセラーの記録。父母・教師に必読。
目次
ぼくのこころは内戦状態だった
子どもの大変な状態に、命をかけて取り組んだ両親
お母さんが癒されたら、子どもも家族も変わった
誰もわたしを助けてくれなかった
娘に嫉妬して虐待したお母さん
ぼくは、自分だけの世界に閉じこもっていた
感情のない笑顔は、深く傷ついたため
傷つきをわかってもらうことによって癒される
息子のこころに受けた深い傷を理解できなかったお母さん
「子どもにわかってほしい」から「子どものこころがわかりたい」へ〔ほか〕
著者等紹介
織田尚生[オダタカオ]
1939年、高知県生まれ。ユング派分析家。現在、東洋英和女学院大学人間科学部教授。医学博士。「東洋英和こころの相談室」室長。専攻は、精神医学、臨床心理学、分析心理学
網谷由香利[アミヤユカリ]
1961年、北海道生まれ。日本女子大学児童学科卒業。現在、千葉県内で、カウンセラー・心理療法家として“佐倉心理面接室”を開設している
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
奇跡のバーシ
2
大変感銘を受けた。大人が変わることが大切だと思う。2016/02/03
モーリー
2
様々なカウンセリング事例を紹介している一冊。何より大切なのは、クライアントが「この人は自分の気持ちを理解してくれている」と感じること。そのことでクライアントは心を開き、自分自身に向き合うようになる。カウンセラーが、その人たちの心から大切なことを学び、寄り添っていくことができるなら、道は自然に開かれる。2015/12/31
焼きナス
2
カウンセリングにより子どもの問題行動が改善された事例が紹介されている。 「母が癒されることで、子どもが変わり、家族全体が変化する」「傷つきや暗さを受け入れる」「傷ついていることを理解する」「こころの傷つきを癒すためには、守りや支えが必要」など、目からウロコが出る考え方の連続でした。 当事者の方や、そのご家族や友人、援助職や教師の方に読んで頂きたい一冊です。2014/10/13
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