内容説明
戦時下の大衆娯楽誌『日の出』。文芸誌『新潮』を解剖し、今日の『週刊新潮』につながる反人権体質を浮き彫りにする。
目次
第1章 日中戦争下の『日の出』(なぜ進学希望者が五割から九割にはね上がったのか;『大東亜戦争ニ伴フ我ガ人的国力ノ検討』にみる状況分析 ほか)
第2章 太平洋戦争と『日の出』(開戦の一年前から『日の出』は「時局雑誌」になっていた;軍国雑誌に共通する手口を考え出した張本人は『日の出』だった ほか)
第3章 文芸雑誌『新潮』と戦争(統制を強化すればするほど反抗する気持ちも強くなる;『馬来語会話参考書』という悪魔の書まで作成 ほか)
第4章 新潮社の戦後―『日の出』から『週刊新潮』へ(「我ら」と記して国民を仲間に引きずり込む;一切の責任を軍閥や官僚になすりつける『日の出』 ほか)
著者等紹介
高崎隆治[タカサキリュウジ]
1925年、横浜市に生まれる。法政大学文学部卒業。在学中に学徒兵として戦争を体験する。主に戦時下の雑誌ジャーナリズム及び戦争文学をテーマとした執筆・講演活動を続けている。1996年度、(財)人文科学研究協会・研究奨励賞受賞。日本ペンクラブ会員
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