内容説明
バッハ、モーツァルト、宮沢賢治、武満徹…。芸術家の魂にふれ、創造力の不思議にせまるわくわく対談集。
目次
武満徹の心象風景(武満徹)
子ども・大人・世界(長新太)
おもろい絵だなぁ…(元永定正)
バッハの現代的魅力(礒山雅)
「普遍的な父」との闘い(M・エンデ)
愛とファンタジーの深層心理(牧野立雄)
宮沢賢治―ブラックボックスの解読(鶴見俊輔)
モーツァルトが世界を震わす(立花隆)
ワーグナーと女性・神話(礒山雅)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
MO
2
河合先生の対話集。全体、ワーグナー良いよねーとか、モーツアルト天才だよねー、とか大人のいい趣味話みたいで、パンチは弱い。軽く読み流すのにいいと思う。対談者が昭和のビッグネーム揃い踏みなのでJay-Z feat.カニエみたいな大物コラボ感覚で見るのと楽しい。M・エンデはお父さんの話をしているので個人に切り込んでいて良かった。やたら推す宮沢賢治については興味が出て来たので、今度、読んでみようと思う。2021/06/28
邪馬台国
1
前半の抽象的な対談に対し後半は研究者的な対談が多かったのが印象的。対談相手によって関西弁を使い分けてる。2014/10/21
志田健治
1
武満徹の箱庭療法、巨大な白い犬が印象深い。長新太の「作品は排泄物」に共感。M・エンデの父子関係、父の絵が心を打つ。バッハ、宮沢賢治、モーツァルト、ワーグナーら、どれも興味深い考察。2013/01/05