内容説明
中上健次が最後に行なった柄谷行人との対談(91年秋)を含む晩期二年間の11篇収録。
目次
日本文学の枠を超えて―『ベトナムから遠く離れて』を中心に(小田実)
ロシア、大いなる「問い」(レフ・ドージン)
存在の耐えがたきサルサ(村上龍)
女と男の関係性を超えて(松浦理英子)
東アジアの新しい世界観(金芝河)
知識の散財・想像力の解放―南方熊楠をめぐって(谷川健一)
今、書くことのはじまりにむかって(金井美恵子)
アラブをめぐるヨーロッパと日本(浅田彰)
湾岸危機と孤立する日本(本田靖春)
映画・差別・新宿(北野武)
路地の消失と流亡―中上健次の軌跡(柄谷行人)