内容説明
インドに伝わる故事・説話を通して語る仏教入門。そこには生活に生きる智慧が光る。
目次
1 生活への指針(人生には、なぜ信仰が必要なのかを教える「雪山の寒苦鳥」の説話;人間として正しく振る舞う道を示した「不軽菩薩」の物語;真の人間の道を歩むためには何が必要なのかを説いた鴦崛摩羅(アングリマーラ)の故事 ほか)
2 生活の中の信仰(法華経を弘めようとすると必ず三類の敵人が現れる。そのなかでもっとも強敵なのが「三衣一鉢」の姿をした僧である;邪悪な者を師とするなら弟子も罪から逃れられないことを教える「提婆達多と阿闍世王」の故事;人間に生まれ、会いがたき「南無妙法蓮華経」に出会える喜びを譬える「優曇華・一眼の亀」の説話 ほか)
3 福徳のある生活(仏に四つの石の鉢(食べ物を入れる器)を供養したことによって、「富貴の神」となった昆沙門天
仏にたくさんの伎楽(音楽や舞踏、演劇)や八万四千もの七宝でできた鉢(食器)を供養したことによって妙音菩薩になった浄徳夫人
自らの身をいとわず師・日蓮を求めての婦人の求道を、千里の道を通って法を求め神通力を得た日蓮をもしのぐと称えた ほか)
著者等紹介
若江賢三[ワカエケンゾウ]
1949年、愛媛県生まれ。筑波大学大学院(博士課程満期退学)を経て、愛媛大学法文学部教授。専攻は東洋史学
小林正博[コバヤシマサヒロ]
1951年、東京生まれ。学習院大学法学部、立正大学仏教学部宗学科卒。同大学院修士課程修了、同博士課程単位取得中退。専攻は日本仏教史、日蓮学。東洋哲学研究所主任研究員、創価大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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