内容説明
目覚めた自由な「夢のインド」実現へのガンディーの闘いは、苦悶する世界へ向けての希望のメッセージでもある。
目次
第1章 アヒンサーとサティヤーグラハ(剣の教義;わが道;非暴力の理論と実践 ほか)
第2章 非暴力の精神と対話―世界へのメッセージ(アメリカの友らに;すべてのイギリス人に;世俗国家たれ ほか)
第3章 すべての宗教の根源にあるもの(人生の目的;不可触民制の罪と贖い;仏教 ほか)
著者等紹介
森本達雄[モリモトタツオ]
1928年和歌山市に生まれる。同志社大学神学部卒業。インド国立ヴィシュヴァ・バーラティ大学準教授、名城大学教授を経て、現在、名城大学名誉教授。現代インド思想・文学専攻
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感想・レビュー
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ロビン
19
非暴力に関する論説「アヒンサーとサティヤーグラハ」、ヒトラーや日本人を含む世界に向けたメッセージ集「非暴力の精神と対話」、他宗教についての考えを述べた「すべての宗教の根源にあるもの」の三章で構成された本。チャーチルはガンジーを嫌ったそうだが、ガンジーは徹底した無抵抗と非暴力を説いているので対ナチスの抗戦法ひとつとっても相容れなかっただろう。仏法には、不軽菩薩という、いくら迫害されても相手の仏性を礼拝し続ける菩薩がいるが、ガンジーの思想も相手の仏性を信じ抜く戦いである。命懸けの信仰に敬意を表さずにおれない。2019/11/12