感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
10
「これまで、日本のマルクス主義は、『宗教は民衆の阿片である』という言葉を宗教に対する侮蔑を示すものとしてとらえ、現実を人間的感性的活動すなわち実践として主体的にとらえるのではない唯物論を宗教に対峙してきたように思われます。ですから、仏教をも観念論とみなし、反動イデオロギーとして非難してきました…ところが、突然…創価学会とマルクス主義の正統を誇る日本共産党との「協定」が公表され、それにつづいて、共産党の宮本委員長は『文藝春秋』に発表した論文で『宗教は阿片である』という言葉についての従来の解釈を改めました」2021/01/24