出版社内容情報
『悪の華』とならび称されるボードレールの散文詩集で、友人の手によって、死後まとめられた作品。大都市パリの生活に関連のあるものを中心に14篇を収録し、日本語訳と詳しい注釈を付けた。
-目次―
解説
アルセーヌ・ウーセに
異国の人(1)
二重の部屋(5)
無能なガラス売り(9)
群衆(12)
寡婦たち(13)
老いた道化(14)
貧乏人のおもちゃ(19)
たそがれ(22)
貧乏人の眼(26)
天職(31)
酔うがいい(33)
窓(35)
港(41)
( )内の数字は原作の番号を示す
内容説明
「パリの憂鬱」は、名高い「悪の華」と対をなすものとしてボードレール自身も重要視していた。古典的な詩法からは解放された散文による詩集であり、新たなジャンルへの方向性を提起している。ベンヤミンが「19世紀の首都」と呼んだパリをうごめくマージナルな存在、群集を描いた詩篇を中心に収録した。その現代性は今なお際立っている。
目次
アルセーヌ・ウーセに
異国の人(1)
二重の部屋(5)
無能なガラス売り(9)
群集(12)
寡婦たち(13)
老いた道化(14)
貧乏人のおもちゃ(19)
たそがれ(22)
貧乏人の眼(26)
天職(31)
酔うがいい(33)
窓(35)
港(41)