出版社内容情報
オランダ語について、「低地諸国」と呼称されるオランダ・ベルギーの両国の言語事情について考察する。オランダ語のゲルマン語内での位置付け、オランダ語とフランス語が接触するベルギーの言語境界線など。
内容説明
本書のねらいは、これまで日本ではあまり本格的に扱われることの少なかった「低地諸国(the low countries)」の言語事情について言語学・歴史学的に解説することである。
目次
第1部 オランダ語の世界(ゲルマン語の世界―ゲルマン語内でのオランダ語の位置付け;オランダ語の歴史;古低フランク語文法表;現代オランダ語ミニ文法)
第2部 ベルギーの言語境界線(カエサルとベルガエ人;ローマ文化の影響;フランク人の移住;ゲルマン民族大移動とゲルマン語化;言語境界地帯の成立;フランス語化と言語境界線の移動;言語境界線の確立)
著者等紹介
河崎靖[カワサキヤスシ]
京都大学助教授(ゲルマン語学)
フレデリック,クレインス[フレデリック,クレインス][Frederik,Cryns]
日本学術振興会特別研究員。京都大学人間・環境学研究科(日欧交流史)
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