出版社内容情報
楽しく学ぶラテン語 2
『独習者のための楽しく学ぶラテン語』の姉妹編。ラテン語の文法を一応学んだ人が、キケロー、カエサル、オウィディウス、ウェルギリウスなど、厳選されたラテン語の文学作品を詳細な注釈と巻末の語彙集で、ラテン語の文法の知識を確かめながら味わう。
内容説明
本書はラテン語の文法を学んだだけではあきたらず文学についても知りたい人、あるいは文法事項の学習だけを長々と続けるのをよしとしない人を対象として、ラテン語の文法を基本から学びながらついでにラテン語の最良の部分をいささかなりとも味わうことを目的としています。詳細な注釈を各項の下部に施し、また本書に現れる単語はすべて巻末の語彙表にまとめてあります。
目次
やさしいラテン語(女のいくさ―プラウトゥス『カシナ』より;ローマ建国の物語―フロールスとリーウィウス『ローマ建国以来の歴史』より ほか)
散文のラテン語(歴史逸話集―ゲッリウス『アッティカの夜』より;アテーナイ人テミストクレース―ネポース『有名人列伝』より ほか)
詩のラテン語(『ラテン語詩の韻律』;エレゲイア詩―カトゥッルスの恋愛詩より7篇 ほか)
中世のラテン語(アルクイン先生のラテン語講義と詩―『正書法について』他より(8世紀)
髑髏の酒杯、血の復讐―パウルス・ディアコヌス『ランゴバルド族の歴史』より(8世紀) ほか)
ラテン語語彙集
著者等紹介
小林標[コバヤシコズエ]
大阪市立大学大学院教授(ラテン・ロマンス諸語比較文献学)
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感想・レビュー
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サアベドラ
2
基本文法をひと通り終わらせた人向けのサイドリーダー。四部に分かれており、①初級者向けに簡易化されたラテン語、②ネポスなどの散文、③ウェルギリウスなどの韻文、④ペトラルカなどの中世ラテン語、といった具合に初級から中上級まで様々なレベルのラテン文が揃っている。巻末の語彙集に本文に出てくる単語が全て収められているので辞書いらずではあるが、それでも後半はとてもハード。ある程度まで読み進めたら途中で一旦置いてカエサルなどの比較的簡素なラテン語に挑んだほうが無理なく進められると思う。というか、正直私にはきつかった。2011/06/02