出版社内容情報
都市法、行政法研究の最先端を走る著者の研究論文を集め再構成。変貌を迫られる都市行政を、都市空間、都市居住、都市紛争、都市基盤(インフラストラクチャー)の視点から完璧に捉えた論文集。
○「市場を通じた行政目的の達成とその法的コントロールのあり方」という保障行政の思考方法を、都市空間の制御にも応用できることを的確に示す。
○「都市空間の再構成」という視点から、用途地域規制、コンパクトシティ構想、駅周辺の再開発、歴史まちづくり法、都市空間の多目的利用、大深度地下の有効活用など、時間・空間を超えた話題を取り扱う。
○人口減少・少子高齢化への対応を見据えた「都市居住の変容」という視点から、地域包括ケアシステム、外国人住民への対応、新型コロナウイルスと新たな生活様式、町の「住みこなし」という話題にも言及。
○法律の第一次的な役割である「紛争の解決」という視点からは、長期にわたる都市計画制限と損失補償、生活環境利益と原告適格、農地の競売と買受適格証明書、3号道路の判定と、処分性といった行政救済法の中心的テーマについて分析。
○「都市を支える基盤」であるインフラ行政については、公営住宅の研究をアップロードするほか、住宅地区改良事業、都市公園の公告のあり方、水道コンセッションと保障責任、工業用水道の廃止負担金と分担金条例主義、内水氾濫に対処するための下水道の治水機能について考察。
○都市空間、ライフスタイル、紛争、インフラと法という視点に立脚して、新時代の都市法理論を多角的に考察した無二の一冊。
目次
第1部 都市空間の再構成(都市行政と住宅法;用途地域規制の過去、現在、未来 ほか)
第2部 都市居住の変容(新型コロナウイルスと都市生活;高齢者の住まいと地域包括ケアの法律学 ほか)
第3部 都市紛争の相貌(長期にわたる都市計画制限の見直しと損失補償;場外車券発売施設の設置と地域住民の原告適格 ほか)
第4部 都市を支える基盤(セーフティネットとしての公営住宅;改良住宅の使用権確認等請求事件 ほか)
著者等紹介
板垣勝彦[イタガキカツヒコ]
昭和56年福島市に生まれる。令和4年横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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