出版社内容情報
第1部では法律と条例の関係の現状について、現場の課題にあてはめることができるよう論点を整理する。第2部では自治体が地域の特性を踏まえて、法令を地域に適合するように解釈、あるいは条例制定を通じて新たな法規範を創造していく手法を示す。第3部では、条例制定をめぐる7つの論点ごとに、先進的な試みが行われているとみられる条例を分析、解説する。
○現行法制度のもとでの法令解釈権と条例制定権の限界と可能性を、行政法、行政学の第一線で活躍する学者と行政実務者が論じた研究書。
○地域住民に対するきめ細やかな行政サービスの実現と地域課題の解決に向けて、法令解釈権と条例制定権を積極的に活用するための理論と手法を示す。
○条例制定に関する7つの論点ごとに先進的な条例を分析、解説することで、最新の理論を現場へ提言する。
目次
分権時代における法律・条例と自治体
第1部 法令のあり方―法律と条例の関係性(憲法92条を踏まえた国と自治体の役割分担の枠組み;条例と地方自治総合行政;条例制定権拡充のための立法論―立法権の分担原則をどう具体化するか;地方公共団体の事務の区分と自治立法権)
第2部 法令解釈権と条例制定権の現代的論点(現行法律実施条例の分類と意義;法令と条例・規則の機能分担と相互関係;大規模な災害に備えた条例について)
第3部 先進的な条例制定の実践(条例制定をめぐる論点と先進的な条例)
著者等紹介
北村喜宣[キタムラヨシノブ]
上智大学大学院法学研究科長・法学部教授。カリフォルニア大学バークレイ校「法と社会政策」研究科修士課程修了。法学博士(神戸大学)。横浜国立大学経済学部助教授、放送大学客員教授、上智大学法科大学院長等を経て、現職
飯島淳子[イイジマジュンコ]
東北大学大学院法学研究科教授。東京大学大学院法学政治学研究科修了。博士(法学)(東京大学)。東北大学大学院法学研究科助教授、同准教授を経て、現職
礒崎初仁[イソザキハツヒト]
中央大学副学長・法学部教授・大学院法学研究科教授。東京大学大学院法学政治学研究科修了。法学修士(東京大学)。神奈川県職員を経て、現職
小泉祐一郎[コイズミユウイチロウ]
静岡産業大学経営学部教授・同大学総合研究所長代理。法政大学大学院公共政策研究科博士後期課程修了。公共政策学博士(法政大学)。静岡県、自治省、小笠町、総理府地方分権推進委員会事務局等を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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