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出版社内容情報
企業の労務管理担当者のために、海外赴任中の社員のメンタルヘルス対策について、具体事例で解説した唯一の書籍。企業の労務管理担当者のために、海外赴任中の社員のメンタルヘルス対策について、具体事例で解説した唯一の書籍。海外赴任社員が直面しうる、仕事・生活面の様々なストレス要因と、それに対する必要なメンタルヘルスケアについて、労務管理担当者が気を付ける点がわかる。
・企業の労務管理担当者のために、海外に赴任中の社員のメンタルヘルス対策について、具体事例で解説した唯一の書籍。
・執筆者は、実際に、現地で海外赴任中の社員のメンタルサポートを行う事業を立ち上げ、海外赴任中の社員のメンタルヘルスケアやカウンセリング業務を行っているため、現場で生じる問題に沿って、最善の対応法をアドバイスしている。
・海外赴任社員に対するストレスチェック制度の活用方法についても解説。
・1章では、海外赴任社員の実際に直面しうる様々なストレス要因と、それに対する必要なメンタルヘルスケアについて、日本本社の労務管理担当者が赴任前・赴任中・赴任後において、どのようなことに気を付ける必要があるのかを解説。
・2、3章では、海外赴任中の社員や帯同家族の様々なストレス要因について、仕事編・生活編として、実際にあった事例をもとに、具体的な対応方法を実践的に解説。
第1章 海外赴任社員が直面するストレス要因と必要なメンタルヘルスケア
1 海外赴任社員の3人に2人が感じているストレス
海外在留邦人数の推移
海外赴任社員のストレスの現状
人生の中での「大きな変化」がストレスになる
ストレスを構造的に考える「ストレスマネジメント」
海外赴任社員のストレスに関する調査が示すこと
2 心にも文化差が存在する
異文化は生活の全てに影響を及ぼす
多様性への理解と多様性インクルージョン
文化とは何か
既存のメンタルプログラムが新たな環境に合わない場合
国民文化の異なる次元
(1)権力の格差の大小
(2)集団主義・個人主義
(3)男性らしさ・女性らしさ
(4)不確実性の回避
海外赴任社員の異文化適応は少なくとも二度やってくる
否定や怒りは適応への抵抗の現れ:カルチャーショック
「異文化に適応した」状態とは
日本人は異文化不適応を起こしやすい?
(1)自文化中心主義
(2)集団主義と集団への依存
(3)ウチ集団意識とソト集団意識
3 海外派遣に伴う安全とリスク
安全の不確実性と脅威
地域によって異なるストレス要因
海外赴任社員の自殺
4 異文化適応とメンタルヘルス対策
海外赴任社員の有能さゆえの過剰適応
異文化適応の過程にストレスマネジメントを組み込む
海外拠点での企業のメンタルヘルス対策の必要性
国内から海外拠点へ
労働者の安全と健康を守る労働安全衛生法
安全配慮義務とは
日本で義務化されたストレスチェック制度
「ハイリスクアプローチ」から「ポピュレーションアプローチ」へ
世界的に広がるメンタルヘルスへの関心
世界のメンタルヘルス有病率を国際比較で見ると
各国のメンタルヘルス対策への取組み
(1)欧州連合のガイドライン
(2)イギリス
(3)デンマーク
(4)オランダ
(5)アメリカ
労働生産性の損失:アブセンティズムとプレゼンティズム
5 海外赴任に関わる職場ストレスのメカニズム
同じ環境にいてもストレス反応が人により異なる理由
異文化における職務ストレスは複雑で多義的
職場ストレスは一義的解釈では改善されない
海外赴任社員のストレス要因
個人差はどこからくるのか
ストレスを和らげるクッション要因「緩衝要因」
6 海外赴任社員のためのメンタルヘルス体制作り
柔軟性が求められる海外赴任社員のメンタルヘルス対策
国や地域に合った可能な形での体制作り
海外で重要なのはWhatではなくHowへの工夫
ガイドラインのWhat:「4つのケア」とは
(1)海外赴任社員のためのセルフケアとは
(2)海外赴任社員のためのラインによるケアとは
(3)事業場内産業保健スタッフ等によるケアは日本本社にまかせて連携をとる
(4)事業場外資源によるケアは利用できる外部機関を有効に活用する
4つのケアを海外でどう機能させるのか
メンタルヘルス不調の休業者への復職支援
重くなるまで受診しない日本人
仲間・家族の異変に気づいたら
7 海外赴任社員にストレスチェック制度を活用するには
50人に満たなくても実施から得られる効果は大きい
海外赴任社員へのストレスチェックの実施手順
ストレスチェック実施後の対応
結果を個人のセルフケアにつなげる
アクセスが可能な「医師による面接指導の申し出」の勧奨
集団ごとの集計と分析の実施を目指す
年に一度の健康診断時に一緒に実施する
不利益な取扱いの防止とプライバシーの保護
海外赴任社員と帯同家族のメンタルヘルスに関する問題点
活用できるあらゆる資源からサポートを得る
問題の明確化とカウンセリング
受診前に準備しておくこと
異文化環境でも自分らしく振る舞うために
8 メンタルヘルス不調により現れる主な症状
うつ病(Depressive Disorder)
うつ病症状を含むその他の精神障害 躁うつ病(双極性感情障害:Bipolar Affective Disorder)
不安障害(Anxiety Disorder)
パニック障害(Panic Disorder)
広場恐怖(Agoraphobia)
強迫性障害(OCD:Obsessive-Compulsive Disorder)
急性ストレス障害(ASD:Acute Stress Disorder)
適応障害(Adjustment Disorder)
身体化障害(Somatization Disorder)
依存症(Dependence)
9 第2章・第3章に向けて
些細な要因も、積み重なると大きなストレスになる
第2章 ストレス要因別対応編〈仕事編〉
CASE ♯1 赴任前の不十分な準備は異文化適応に影響を与える
CASE ♯2 「正しいこと・正しくないこと」の文化差
CASE ♯3 意思決定の文化差
CASE ♯4 メッセージの送り方の文化差
CASE ♯5 物事の理解の仕方の文化差
CASE ♯6 本社と現地子会社の二重拘束
CASE ♯7 異文化でのパワーハラスメント
CASE ♯8 帰国への不安
CASE ♯9 子連れ女性の海外赴任
CASE ♯10 サポートシステムの不備:組織レベルの要因
【コラム】メンタルプログラムを書き換える
第3章 ストレス要因別対応編〈生活編〉
CASE ♯1 海外での不安な出産と育児
CASE ♯2 心から信頼できる友人がいない:社会的孤立への不安
CASE ♯3 キャリアの中断:自分らしさを失っていく喪失感
CASE ♯4 家庭内のバランスを欠く(モラルハラスメント)
CASE ♯5 子どもの心を脅かすテロや災害への不安
CASE ♯6 子どもの異文化不適応
CASE ♯7 青年期の不適応:自我の混乱
CASE ♯8 帰任後の帯同家族の再適応
淵上 美恵[フチガミ ミエ]
内容説明
「海外赴任中のストレスとは?」を知るための実務ノウハウ集。海外赴任社員が直面する仕事・生活面の様々なストレス要因と、必要なメンタルヘルスケアを、具体事例で解説!
目次
第1章 海外赴任社員が直面するストレス要因と必要なメンタルヘルスケア(海外赴任社員の3人に2人が感じているストレス;心にも文化差が存在する;海外派遣に伴う安全とリスク ほか)
第2章 ストレス要因別対応編・仕事編(赴任前の不十分な準備は異文化適応に影響を与える;「正しいこと・正しくないこと」の文化差;意思決定の文化差 ほか)
第3章 ストレス要因別対応編・生活編(海外での不安な出産と育児;心から信頼できる友人がいない:社会的孤立への不安;キャリアの中断:自分らしさを失っていく喪失感 ほか)
著者等紹介
淵上美恵[フチガミミエ]
Global Well‐Being(グローバルウェルビーイング)代表、日本ビジネス心理学会理事、NIP(The Dutch Association of Psychologists)認定サイコロジスト。英国ハートフォードシャー大学院にて組織心理学修士号(組織心理学MSC)取得後、外国(パラオ共和国)政府機関日本事務所に代表として勤務し、カウンセリングサービスを提供する有限会社Easeを設立。その後、慶應義塾大学SFC研究所キャリア・リソース・ラボラトリ認定キャリアアドバイサー・同ラボラトリ個人訪問研究員、カウンセラー養成講師を経て、企業メンタルヘルス対策サポートを提供するECG株式会社を設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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