内容説明
政治家・官僚たちとの国会における攻防、15年の記録。本書は、生活者の立場から経済を論じている。経済活動の座標軸としての通貨の重要性を認識し、「失われた20年」の原因は、円安政策のもとで貿易黒字相当の輸出代金を回収していないことにあると喝破。脱却の方向も示している。
目次
それは住専から始まった
山一の飛ばし
ゼロ金利は手に負いかねると宮澤さん
中小企業にエール―貸し渋りと苦境の中小企業
バランスシート不安で増え続ける失業・自殺
不況を克服するには土地政策
日本円の信用を高め、国民の資産の積極的な運用を
株価一万円を割り込み、市場にマネー流通せず
なぜ日本は弱い円が好きなのか―失われた十年、資産デフレと時価会計
倒産・失業を増やし、国民に甚大な痛みと損失をもたらした竹中大臣
与党自民・公明による言論封殺は参議院の自殺行為
小泉さんのしかめっ面
黒字亡国への警告
ドル建て資産のリスクから内需拡大へ
根本問題を理解しない麻生さん
本格的非自民政権の始動―コンクリートから人へ
著者等紹介
円より子[マドカヨリコ]
1947年2月10日横須賀市生まれ。津田塾大学英文科卒業。ジャパンタイムズ編集局勤務を経てフリーのジャーナリストとして活躍後、1979年より「ニコニコ離婚講座」、「ハンド・イン・ハンドの会」、「離婚110番」等のボランティア活動を主宰。女性・家族問題の評論を続け、講演やテレビのコメンテーターとしても活躍。「女性のための政治スクール」(名誉校長:細川佳代子)校長。1992年、日本新党(細川護煕代表)結党に参加。1993年年、参議院議員初当選。民主党副代表、東京都連会長、「次の内閣」財務大臣・国家公安委員長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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