ウチとソトをつなぐもの 沓脱の変遷と役割―中世・近世の庭園と建築から

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ウチとソトをつなぐもの 沓脱の変遷と役割―中世・近世の庭園と建築から

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  • サイズ A5判/ページ数 320p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473046673
  • NDC分類 629.21
  • Cコード C0052

出版社内容情報

〈内から外、外から内へ――その中間にある、あいまいな日本の領域〉
〈履物の着脱とその装置から解き明かす、新視点による日本の建築・空間論〉
寝殿造や書院造に代表される日本古来の建築では、御簾(みす)、蔀(しとみ)、障子、襖などによって空間が曖昧に区切られており、区切りの壁を持つ西洋建築との顕著な違いとなっています。そうした日本の建築と庭との間には「ウチ」とも「ソト」ともいえない縁側などの「中間領域」が存在し、そこでは履物の着脱行為を行う装置として「沓脱」が機能しています。この沓脱について、種類と変遷、精神的役割などの諸相を史料から解明し、今まで全く顧みられることがなかった分野に光を当てるのが本書。著者の山澤清一郎氏は造園会社を設立し自ら設計・施工に携わる一方、全国の日本庭園を魅力たっぷりに紹介するウェブメディア「おにわさん」の運営も手掛けています。本書はその山澤氏の学位論文『沓脱に変遷と役割に関する研究』〈京都芸術大学博士(芸術)〉を書籍化するものです。

内容説明

「内」でも「外」でもないあいまいな日本の領域。くつを脱いで座敷に上がる、草履を履いて庭に下りる…そのような履物の脱着を行う昇降装置「沓脱」から解き明かす、新視点による日本の建築・空間論。内と外、また上と下という、二つの空間を結ぶこの中間領域が果たしてきた役割とは―

目次

第1章 履物の脱着行為(宮中における履物の種類と儀礼;民間習俗の草履とその脱着行為)
第2章 沓脱の形態と変遷(絵画史料に描かれた沓脱;文献史料における沓脱の記録)
第3章 沓脱における脱着行為と動線(寝殿造における沓脱と動線;板の沓脱における履物の脱着;石の沓脱における履物の脱着;石の沓脱の動線)
結章 沓脱による空間の結節と結界性(沓脱の変遷と特性;沓脱の結界性;結論)
付録 沓脱に関する調査史資料一覧

著者等紹介

山澤清一郎[ヤマザワセイイチロウ]
博士(学術)日本庭園史専攻。カレンフジ株式会社代表取締役。京都芸術大学非常勤講師。1978年、静岡県生まれ。2022年、京都芸術大学大学院芸術研究科博士後期課程修了。2019年、日比谷公園ガーデニングショーガーデン部門優秀賞。2020年、造園学会関東支部大会最優秀研究発表賞。2024年、全国都市緑化川崎フェア庭園コンテスト日本造園組合連合会理事長賞。静岡・神奈川を中心に造園設計施工の会社を運営するほか、編集者が実際に全国各地の日本庭園に足を運んで得た情報をもとに庭園の魅力を紹介する庭園情報メディア「おにわさん」を運営する。また、SBSラジオ(静岡放送)のRadio Eastで月1レギュラーを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Go Extreme

1
沓脱の変遷と役割 中世・近世の庭園と建築 建物の内と外を結びつける空間 履物の脱着行為 礼儀や身分 宗教的・習俗的な意味合い 宮中における履物の脱着 貴人や尊者に対する礼儀 屋内で履物を脱ぐ行為 異なる空間の境界を越える 板で造られた沓脱板 石で造られた沓脱石 建築への昇降装置 寝殿造と露地 飛石が様々な要素を結びつける 脱いだ履物を壁に立てかける作法 建物の内と外を繋ぐ結界 空間の移動を意識させる装置 身分が明確に区別 貴族社会から武家社会へ 茶の湯文化の広がり 支配階級の文化が民衆へと浸透2025/04/13

Teo

0
沓脱と見て、さては日本で沓を脱いで家の中に入る風習がどう発達したのかと言う内容かと思って買ってみたが、全然違った。沓脱とは、例えば庭からとか沓を脱いで中に入る時に脱ぐ場所の石とか板とかそう言うのを指し、これがどう扱われて来たのかと言う、これはまた凄いニッチな研究だった。しかも著者来歴を見たらなかなかお目にかかれない物だった。2025/04/30

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