ヒロインはいつも泣いている―「女だから」悩む歌舞伎の女性たち

個数:

ヒロインはいつも泣いている―「女だから」悩む歌舞伎の女性たち

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年06月11日 03時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 264p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473045614
  • NDC分類 774.38
  • Cコード C0095

出版社内容情報

〈歌舞伎のヒロインたちはやっぱり、平気じゃない――私たちと同じ苦悩を抱える彼女たちに寄り添う。〉
〈現代人と同じ苦悩を抱えている歌舞伎の女性キャラクター解説本。〉

歌舞伎に登場する女性キャラクターたちは、暴力、心中、別れ……など悲惨な状況に巻き込まれながらも、舞台上では優美で華やかな姿を披露し、観客の心を躍らせます。しかし、歌舞伎の型やルール、様式美を取り払って、「一人の女性」として彼女たちを見てみると、あまりにもかわいそうな境遇に、同情せずにはいられません。
本書は、男性が女性を演じる「女方」のままに女性キャラクターを見るのではなく、「物語の登場人物」として捉え直すことで、彼女たちの魅力や現代人女性との共通点を見出します。かなしくも愛おしいヒロインたちに寄り添う、歌舞伎の女性キャラクター解説本です。

内容説明

彼女たちはやっぱり、平気じゃない!空気のように扱われたり、パートナーに振り回されたり、心も体も傷付けられたり…昔も今も変わらない―歌舞伎の世界にも、“私”がいる。

目次

1章 「私は女だから」―振り回されて
2章 「私はこの家に生まれたから」―身分にとらわれて
3章 「私は囲われている身だから」―ままならなくて
4章 「私は働いているから」―悩みも尽きなくて
5章 「私たちは女同士だから」―争いや友情も生まれて
6章 「私はこんな外見だから」―ルッキズムに苛まれて
7章 「私は母だから」―子どもを守りたくて

著者等紹介

関亜弓[セキアユミ]
ライター・演者。2007年、学習院女子大学卒業。5歳よりクラシックバレエを始め、映像・舞台の芝居へと幅を広げる。大学在学中、学習院国劇部での実演をきっかけに歌舞伎に傾倒し、執筆活動を開始。子ども向けの活動「かぶこっこ」を主宰するほか、執筆やイベントを通して歌舞伎の魅力を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びぃごろ

14
筆者は女が歌舞伎役者になれないと知り、大学生の時に愕然としたという。なぜダメなのかー本書で自分なりの答えを導き出す。そして登場人物の「女」に注目し、掘り下げている。私は文楽派ではあるが、共通する演目が大多数なので『そうそう!そこだよね~』と共感しつつ読む。現代風に置き換えて考えるのも面白いし、なんでこんな男に尽くすんだ!と怒り心頭な話も、背景を細やかに説明されると『あぁ、男でなく手のかかる子ども目線でみてるのか』と妙に納得したり(どうしようもない男→紙屋治兵衛)つっころばしという言葉は初めて知った。2024/01/06

ori

6
ちょっと期待外れ。今の時代にこのタイトルで書くのならもう一歩つっこんで欲しい。歌舞伎のヒロインはなぜいつも泣いているのか?現代人には理解し難い当時の社会通念・常識・価値観の解説が徹底されていないので、当時の人が見たらこうだったろうという視点も弱いし、現代の価値観で現代人が見る場合にはこんな風に見るのはどうでしょう?という、山崎ナオコーラが「ミライの源氏物語」でやったような視点も弱くどっちつかずという感じで終わってしまった。歌舞伎をこれからもっと見ようという人に向けての軽い作品紹介という感じ。2024/07/17

takao

2
ふむ2024/09/14

お抹茶

0
歌舞伎に登場する女性の辛さを今の時代とも重ね合わせて考察する。男の理屈や舞台となった時の時代背景では見過ごしてしまう女性の心情を掬い取っている。他のお姫様にはできない,敷かれたリールから自ら進んで外れて己の力で悪を守り,DNAレベルの家を守るという使命感で生きたのが桜姫東文章の桜姫。男女間の愛憎が表裏一体ということを緻密な心理描写で描いたのは番町皿屋敷。辛抱と情と清らかな涙の「女の義理」を感じるのが心中天網島。親となって人生のステージが変わる女性と変わらない男性の違いを如実に表すのが,お岩と伊右衛門。2023/12/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/21473041
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品