一〇〇年生き抜く京都の老舗

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 46判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473044938
  • NDC分類 672.162
  • Cコード C0034

出版社内容情報

〈隣の垣根は越えない。自分とこだけ儲けたらアカン。……100年生き抜く京都の老舗の、あるようでない経営戦略〉
〈京都の老舗の経営戦略、というにはあまりに自然体な、100年生き抜く商いの秘訣〉
京都には、創業100年を超える老舗が多くあります。どの老舗にも一筋縄ではいかない苦労があり、これだけは譲れないという信念、利益主義ではない倫理観などに裏打ちされ、今に続いています。
本書は、豆腐屋、銭湯、針屋といった小さな名店から、呉服商などの大店まで35軒に取材し、大切に守り続けるモットーや商品へのこだわり、困難な時代も生き抜く中で磨かれてきた等身大の経営哲学を紹介します。持続的な商いのヒントが詰まった一冊です。

目次

1章 変える、変えない(9割5分は変えない、平野とうふ―豆腐;逆へ行く、花政―花;焦らず続ける、亀末廣―和菓子 ほか)
2章 古いは新しい(老舗の英才教育、松島屋本店―乾物;自分とこの商品が好き、ぎぼし―昆布;トラブル事例も100年分、勝屋―時計修理 ほか)
3章 100年の倫理(欲ばらない、村上開新堂―洋菓子;隣の垣根は越えない、市原平兵衞商店―箸;継いで潰すか、おか善―呉服 ほか)

著者等紹介

酒井洋輔[サカイヨウスケ]
デザイナー、アートディレクター。京都芸術大学准教授。京都芸術大学伝統文化イノベーション研究センター(KYOTO T5)所長。(株)CHIMASKI代表。石川県金沢市生まれ。大学卒業後、(株)いろは出版にて、雑貨ブランド「AIUEO」を立ち上げ、書籍、広告などをデザインする。2012年、(株)CHIMASKIを設立。同社では、ライフスタイルブランド「Whole Love Kyoto」を立ち上げ、京都の伝統文化を担う職人と連携しながら商品を企画、製造している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

45
老舗の二文字には、とても惹かれる。存続し続けることの難しさ。それぞれのお店で、考え方もいろいろ。ただ、やはり共通するものがあるように思う。一つ一つの商いを大切にすること。そこに至る、日々の仕事をきちんとすること。お客さんを大切にするだけなく、町自体を大切にすること。家族を、従業員を大切にすること。これらを、すべてきちんとできるお店は、なかなかないのではと思う。いい意味でのこだわりもだ。2022/11/26

タッキー

16
点訳のために読んだ本。京都で100年以上続いているお店を、経営者に取材してまとめて、紹介した本です。読んでいて思ったのは、代々続いている店って、やはり時代に流されず、頑固にも守り続けているものが、何か必ずあるということ。一方で、今後もそれでいいのかと考えると、いろんなものが簡単に手に入る時代にあって、わざわざそこに出向いて、サービスを受ける、物をかうとなると、よほど価値があるものでないと、なので、一層難しくなるなぁと感じました。驚いたのは、なんと戦国時代から続いているお蕎麦やさん。是非食べに行きたい!2022/12/01

貧家ピー

9
100年以上続く京都の老舗35件を取材してまとめた本。モットーや経営の信念は、「感謝」や自分だけ良ければokではない(三方よし)など、よく言われていることばかり。続けることに意味があり、難しいのだろう。京都の中心街にそんなお店があったかな?と思う老舗も多かったので、今度行った時は覗いてみよう。2024/02/02

たこ焼き

5
お客様がお金を払いたいと思うほどお客様に貢献するのが商売。常にリスクを踏まえたバランスの取れた利益を目指すこと。2022/11/11

才谷

3
京都にいると100年超えた店は実際そこかしこにたくさん存在する。それだけ生き残れる秘訣がこの本のインタビューで知れるかというと、皆さん存外あたりまえのことを答えていてこれが秘訣という特別なものはわからない。強いて言えば上には上がいくらでもいるからブレずに努力を続けていることだろうか。2022/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/19510164
  • ご注意事項

最近チェックした商品