内容説明
京都西陣の御菓子司・五代目がつづる、守りたい京菓子の「いま」。つなげたい京菓子の「これから」。
目次
四季の金団(はじまりの色;梅香るころ ほか)
京菓子のしおり(菓銘と歴史と;水のカタチ ほか)
京菓子の生まれるところ
京菓子と暦(立春;雨水 ほか)
著者等紹介
〓家啓太[タカヤケイタ]
御菓子司・塩芳軒五代目主人。1973年京都生まれ。嵯峨美術短期大学卒業後、グラフィックデザインの仕事を経て、塩芳軒に入社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
85
京和菓子、美しい。 夏至の生菓子、半夏生、本物そっくりをウイロウで。 立夏のお菓子もそれぞれ紫色できれいだな。 塩芳軒の住所が凄い。西陣、黒門通中立売上ル飛弾殿町 飛騨殿、とは蒲生飛騨守氏郷2021/02/21
ごん
4
菓子の説明の次のページにその菓子の写真がくる「四季の金団」の章では、菓子がどのように表現されているのかページをめくるのが楽しいし、逆に写真を見てから説明のページを読むのも楽しそうだと思いました。その菓子に表現された季節と余白を想像力をもって無限に楽しみたいけれど、自分は食い意地が凄まじいので実際はいち早く口に持っていって食してしまいます‥。せめて菓子×器×飲料の調和を楽しむことから始めたいです。五代目の菓子作りに対する思いはまさに「白珪尚可磨」で、塩芳軒絶対行く!という夢ができました。2022/04/29
kaz
1
さすが京菓子の老舗と言うべきか、写真を眺めるだけで上品な美味しさが伝わってくる。季節に応じた菓子の数々も楽しい。図書館の内容紹介は『西陣の地で、京菓子をあきなう老舗の菓子舗・塩芳軒。その5代目主人が京菓子の「いま」と「これから」を見すえ、守るべきもの、挑戦すべきことを菓子に託して認める。「二十四節気」にあわせた菓子も96点掲載』。 2021/04/10
Go Extreme
1
四季の金団:はじまりの色 梅香るころ 踏青を想う めぐる、春 風薫る 梅雨晴を浴びて ある夏の日 夜空の出会い 秋のたより 黄金色のおくりもの 雲錦になぞらえて 光 京菓子のしおり:菓銘と歴史と 水のカタチ 連想ゲーム 白珪尚可磨 歴に思う菓子 砂糖 おあつらえ 和菓子×ドリンク×器 変えるつもりはないけれど 節ー日々日々 京菓子の生まれるところ 京菓子と暦:立春 雨水 啓蟄 春分 清明 殻雨 立夏 小満 芒種 夏至 小暑 大暑 立秋 処暑 白露 秋分 寒露 霜降 立冬 小雪 大雪 冬至 小寒 大寒2021/01/31
chocoうさぎ
1
京都の和菓子の世界を美しい写真と折々に触れてのエッセイで綴る。金団(きんとん)って、こんなに種類があったのかとまず驚かされ、その季節ごとの姿、材料に驚かされる。美味しそうで美しい。和菓子は連想ゲームで、というのも洒落ていて素敵だ。自分に心や懐に余裕がないとなかなか出来ない、感じられない遊び心。長い歴史と伝統を継いで、そこに現代性を加えていくのは大変なご苦労だろうと思うが、だからこその今なのだろう。お茶席がオープンしたそうで、京都に行く機会があったら寄ってみたい。目のご馳走のような本でした。2021/02/08