内容説明
神さまもお化粧をする?怒っている仏像の意味は?間違っているからこその国宝?古都ならではの所蔵品を、京博(京都国立博物館)気鋭の研究員たちがわかりやすく解説。文化財修理の現場にも潜入。目からウロコの日本美術ガイドブック。
目次
1章 神のために誂える―神宝(神さまの暮らしは人間と同じ?!;技術の粋を込めて誂えられたからこそのクオリティ ほか)
2章 仏像と祈り―仏像(仏像のはじまりは仏教の開祖・お釈迦さま;仏像づくりは国家の一大プロジェクトだった ほか)
3章 描かれた仏―仏画(じつは、日本美術の王道です;日本人の美意識を磨き上げる ほか)
4章 仏の教え―仏典(瑠璃色の世界に書かれた仏の教え;お経の意味を絵画化する ほか)
5章 埋められた祈り―埋納経・祭祀遺物(56億7000万年後のために;経筒を最初に作ったのは藤原道長 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
羽
19
日本美術との距離が一気に縮まる本。専門用語の多い美術界、美術品のことをこんなにわかりやすく解説してくれる本、なかなかないと思います。さて、皆さん、日本美術の最高峰って何かご存じですか?実は、平安時代の「仏画」といわれているんです。そうなんだ。知らなかった。もっと勉強して、審美眼を磨かなきゃ。先日、京博の特別展で観音様を拝観し、仏像好きを自覚しはじめたところだったので、如来、菩薩、明王、天の種類と特徴を知れたのもよかったです。「松椿蒔絵手箱」「彩絵檜扇」「地蔵菩薩像」も観てみたい。次はいつ京博に行こうかな。2020/10/01
てん
17
京都国立博物館のキャラクター、トラりんが博物館の研究員と日本の美術の楽しみ方を紹介してくれます。第2弾。「神仏への祈り」としてご神宝、仏像、仏画、お経、経筒などの鑑賞のポイントを解説。研究員ならではのちょっとディープな内容を、トラりんとの会話形式で易しく解説。このシリーズ好きです。カラーの写真も多数。実物を見たくなります。シリーズ4巻のうちあと2巻がこれから発売なので楽しみです。2020/03/24
やま
8
京博の公式キャラクター「トラりん」と日本の美術を学ぶ第2弾。今回は進行という事で、仏像、仏画や経典などを解説。博物館で見るだけではわからない背景などが分かりやすく書いてあります。当時の人々の思いの一端が見えた気がしました。世の中が落ち着いたらまた京都にも行ってみたいです。2020/07/04
ちゃみ母
3
仏像は好きなんだけど、仏画や経典にはあまり関心がなかった。でも、この本を読んで、興味が湧いてきた。間違えているからこその名品って!お経の意味を絵画化!面白い!実物が見たい!となっています。2022/02/18
kaz
2
京都国立博物館のPR大使であるトラりんが同博物館所蔵の美術品を紹介するシリーズ。神仏への祈りとして、神へ奉納された神宝、仏教を広めるための仏像や仏画、仏典などを紹介。字は小さいし、漢字も難しいが、内容は小学校低学年から楽しめるものになっている。もちろん、初歩的な解説部分を除けば、大人も充分に楽しめる。 2020/06/09
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- 和書
- いえができるよ