出版社内容情報
茶道具を包む仕覆(袋)について、どのような道具にどのような裂を使うのか、裂の基礎からわかりやすく語ります。〈仕覆は茶入だけのものじゃない!〉
〈裂を知ることで、茶の湯がわかる〉
茶道具を箱に収める時には、少なくとも一枚の布地に包みます。しかし、伝来物や名品となると、裂地を使った袋(仕覆)に収まっており、道具の種類や格にあわせて裂も変わります。道具と裂の関係、あまり知られていない箱の中の裂の数々、袋物の修復ついてなどを、袋師である三浦和子氏が手掛けた袋とその道具を紹介しながらひもといていきます。また、出帛紗や待合の敷物など、あらゆる茶の裂(表具除く)についても、どのような裂を使うのがよいかなど、裂の基礎からわかりやすく言及します。
三浦和子[ミウラカズコ]
著・文・その他
内容説明
仕覆の裂を選ぶことができますか。傷んだ仕覆を元に戻せることをご存知ですか。誰も語らなかった裂の約束をこの一冊に。
目次
はじめに(裂と仕覆;茶の湯における裂の役割 ほか)
第1章 茶器の裂(唐物茶入;和物茶入 ほか)
第2章 茶道具の裂(茶碗;茶杓 ほか)
第3章 裂から見た道具との取り合わせ(黒棗と仕覆;備前茶入に白地金襴 ほか)
第4章 仕覆の修復(名物裂は高価だった;修復 宗長棗―吉野間道 ほか)
著者等紹介
三浦和子[ミウラカズコ]
袋師。主に茶家、美術館、数寄者などが所蔵する伝来道具や名物道具の仕覆(袋)の制作や修復を手掛ける。かつては染色作家として活動しており、緒やつがりもすべて一から手掛ける。学生の頃から裏千家茶道を学ぶ。また、袋師の仕事の一環として、染色の研究、執筆や講演、仕覆の技術指導を行う。数千点に及ぶ時代裂の蒐集や、裂手鑑「砕錦帖」を所有研究し、茶の湯文化の総合的な継承につとめている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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