出版社内容情報
奈良県内各地の祭礼で献じられる「神饌」のさまざまを豊富な写真で紹介、人々のあいだに古代から息づく信仰のありようも探ります。〈神さまへのお供え物=「神饌」にはこんなにいろいろなすがた・かたちがあります〉
〈奈良のお祭りで献じられる「神饌」のかたちに、古代から息づく信仰のすがたを探る〉
奈良県内各地の神社の祭礼で、神前に献じられる「神饌」のさまざまを紹介する一書。県内各地のお祭りには、いまだ古代の気配を残しつつ、今日まで脈々と守り伝えられているものや習わしがたくさんあります。本書ではその祭りの要でもある神饌=神様へのお供えものに焦点をあて、県内の伝統行事をきめ細かく撮影し続けてきた野本暉房氏の写真をふんだんに用いながら、神饌のすがた・かたち、また神饌の製作に関わる人々の活動や、神饌のお下がりをいただく直会(なおらい)の様子などを通じて、それぞれの地に息づく信仰のありようも明らかにしてゆきます。
野本暉房[ノモトテルフサ]
写真
倉橋みどり[クラハシミドリ]
著・文・その他
鹿谷 勲[シカタニイサオ]
著・文・その他
内容説明
古代の気配を漂わす奈良県各地の祭事でご神前に献じられるさまざまな「神饌」。そこにはあたたかで素朴な日本人の信仰のすがたが宿る―奈良の年中行事を追いつづける写真家の眼と、奈良を愛してやまない編集者の案内による、彩りも豊かな「神饌」の世界へのいざない―
目次
第1章 神饌の色色
第2章 神饌のかたちの不思議
第3章 いのちを供える
第4章 舞を供える、音を添える
第5章 火を供える、水を供える
第6章 神饌ができるまで
第7章 直会のよろこび
著者等紹介
野本暉房[ノモトテルフサ]
1940年、大阪府生まれ。写真家。一般企業に勤務の傍ら趣味で写真を始め、1968年頃から各種コンテストに応募、アサヒカメラ年度賞(1970年・自由写真の部、1972年・課題写真の部、1973年・カラー写真の部)、シュピーゲル賞(1973年)はじめ、受賞・入選多数。2000年より写真家として奈良大和の風景、祭事の撮影に専念し、独特の視点と優れた取材力による魅力的な写真作品で注目を集め、書籍・雑誌・WEB等で盛んに掲載される。2009年に写真集『奈良大和の祭り』(東方出版)を刊行し、2010年には「入江泰吉賞(日本経済新聞社賞)」を受賞。個展多数開催。日本写真家協会(JPS)会員。奈良民俗文化研究所研究員
倉橋みどり[クラハシミドリ]
1966年、山口県生まれ。編集者・ライター。俳人(俳人協会幹事、『晨』同人)。山口県立山口女子大学国文科卒業。地域文化誌『あかい奈良』の編集長を経て、奈良きたまちのアトリエ「踏花舎」を拠点に雑誌・新聞での企画・執筆を手がける一方、奈良の文化や歴史を発信する「NPO法人文化創造アルカ」の代表として講座やイベントを実施。また、カルチャーセンター各社で京都・奈良の散策講座、俳句講座の講師も担当する。入江泰吉旧居コーディネーター、武庫川女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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