出版社内容情報
現在の茶の湯の懐石はどこから来たのか? そこに至る和食の長い歴史を、縄文時代の日本人の食生活からさかのぼります。〈和食の歴史のなかで、懐石はどのように成立したのか? 縄文時代の和食から再検討!〉
〈新進気鋭の筆者による?新しい?「茶道教養講座」全16巻。第八回配本〉
「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。その和食の特徴にあげられる「多様で新鮮な食材」「一汁三菜」「季節の移ろいの表現」は懐石の精神そのものです。では、和食の歴史のなかで、懐石はどのように成立したのでしょうか。いくつかの時代の饗応を採り上げながら、考察していきます。
櫻井信也[サクライシンヤ]
著・文・その他
内容説明
和食の歴史と懐石の成立は、どのような関わりがあるのでしょうか。縄文時代の日本人の食生活から説き起こし、奈良・平安時代、室町・戦国時代の饗応を採り上げながら考察していきます。
目次
第1章 米の食べ方と箸の利用(米の食べ方;箸と匙の利用)
第2章 奈良、平安時代の食膳と饗宴(奈良時代の食膳と饗応;菓子と餅 ほか)
第3章 精進物と寺家の斎(精進と精進物;寺家の斎と汁菜 ほか)
第4章 室町、戦国時代の饗応(式正の膳立と七五三の膳;式三献の作法 ほか)
第5章 茶湯の膳立と懐石(侘び茶の誕生;茶湯の膳立の成立 ほか)
著者等紹介
櫻井信也[サクライシンヤ]
1960年、滋賀県生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。現在、大谷大学文学部非常勤講師。おもに日本列島での鮨(鮓)の歴史を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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