出版社内容情報
「数奇な運命」というに相応しい生涯をすごし、「立場」ではなく、ひとつの「個性」として茶と向き合った女性たちの物語。
〈茶の湯を愛した女性たちの知られざる物語〉
〈立場や時代を超えて、茶の湯を楽しんだ女性たち〉
「いま、茶人の多くは女性だが、かつての茶の湯は男性のものだった」。茶の湯をたしなむ人に、なかば既成事実のように語られる言葉です。しかし本当にそうなのでしょうか。資料をひも解くと、まさに「数奇な運命」というに相応しい生涯をすごし、自身の立場や境遇の中で精一杯の茶を楽しんだ女性の物語が垣間見えます。平成27年度『淡交』連載「茶の湯を愛した女性たち」の単行本化。
【著者紹介】
遠山記念館学芸員
内容説明
「かつて、茶は男性の文化であった」。では、女性のお茶はどのようなものだったのか?茶の湯を愛した女性たちの、知られざる「ものがたり」をひもとく。
目次
息づく女性の茶
千家の女性の「内助の功」―宗恩と宗見
近世皇室―東福門院和子と品宮常子内親王
教団を支えた女性―本願寺の慶寿院鎮永尼
遊里と教養―吉野太夫と玉菊
ある武家女性の生涯―井伊弥千代
女子教育との結び付き―跡見花溪と新島八重
『茶の本』をとりまく女性たち
夫婦で楽しむ「茶」―正木郁子
女流数寄者の登場―益田瀧と藤原禄子
近代皇室―貞明皇后と李方子
現代の女性茶人―堀越梅子と濱本俊子
著者等紹介
依田徹[ヨダトオル]
1977年、山梨県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻。博士後期課程修了。美術博士。遠山記念館学芸員。専門は日本近代美術史、茶道史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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