出版社内容情報
寿ぎに満ちた歌銘「常盤」「亀山」や、和歌三神にちなみ「住吉詣」を主題とした取り合わせを交えてお届けします。
〈茶の湯をより楽しむために、身につけたい和歌の教養〉
〈折々の銘と、その背景となる歌の世界にやさしく親しむ〉
茶道具の「銘」の中には和歌から採られた「歌銘」が数多くあります。今年の淡交テキスト『茶の湯 銘と和歌』は、歌銘の道具や茶席の取り合わせ、歌の掛物を題材として、茶の湯を彩る銘と和歌について学んでゆきます。今月の《歌銘に学ぶ》では、「玉津島・若草・和歌の浦・葦辺・亀山・常盤・小塩・二見・玉緒・淀」の歌銘について、元となる和歌やゆかりの道具写真にふれながら解説します。今月の《和歌のある取り合わせ》では、「住吉詣」をテーマとした取り合わせを紹介。さらに歌の基礎知識を学ぶ《歌の鑑賞から実作へ》では、「佐竹本三十六歌仙絵」に書かれた「柿本人麻呂」の歌を鑑賞し、歌人・柿本人麻呂、そして大伴家持を取り上げます。巻末には、花や香銘にちなむ歌を詠む七事式を見据えて、作歌にチャレンジする頁も設け、幅広い内容でお届けします。
目次
歌銘に学ぶ(歌銘のはなし1 「歌銘」とは;今月の歌銘 ほか)
和歌のある取り合わせ(一月)(住吉詣)
歌の鑑賞から実作へ(歌の鑑賞―ほのぼのと明石の浦の朝霧に島隠れ行く舟をしぞ思ふ 柿本人麻呂;歌を味わうための基礎知識―「歌」と「短歌」と「和歌」;知っておきたい、歌人と名歌(柿本人麻呂;大伴家持)
実作 歌を詠んでみよう!―歌作は「観察」からはじまる)