出版社内容情報
大船鉾復興、後祭の再興で関心を集める祇園祭の歴史。現代の祇園祭の源流になる戦国時代の祇園祭の史料からその実態に迫る。
〈大船鉾復興、後祭の再興など、近年も変化し続ける祇園祭。時代の流れに適応しつつ継承される戦国時代の息吹〉
数多くある洛中洛外図屏風のうち現存最古といわれる「歴博甲本洛中洛外図屏風」(国立歴史民俗博物館蔵)、また国宝に指定されている「上杉本洛中洛外図屏風」(米沢市上杉博物館蔵)、また「日吉山王・祇園祭礼図屏風」(サントリー美術館蔵)の三点の屏風は、描かれている内容がとりわけ文献史料と重なる点が多い絵画史料です。本書は、その三点の絵画史料から祇園祭礼部分の拡大写真を大きく載せ、それを文献史料と照らし合わせて解説し、戦国時代の祇園祭の様相に迫ろうとするものです。
【著者紹介】
奈良大学教授
内容説明
「動く美術館」と称される京都・祇園祭の山鉾行事。その源流といえる戦国時代の姿に絵画史料と文献史料の両面から迫る。
目次
第1章 神輿渡御(史料のなかの神輿渡御;描かれた神輿渡御)
第2章 山鉾巡行(史料のなかの山鉾巡行;描かれた山鉾巡行)
第3章 祇園会の見物風景(史料のなかの見物風景;描かれた見物風景)
著者等紹介
河内将芳[カワウチマサヨシ]
1963年、大阪府生まれ。奈良大学文学部史学科教授。京都府立大学文学部文学科を卒業後、甲南高等学校・中学校教諭。その間に京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、京都大学博士(人間・環境学)取得。京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科准教授を経て、現職。日本中世史専攻。中世後期の都市社会史を中心に研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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