内容説明
織豊期から江戸時代へ移ると、武器を手に戦功を上げていたお殿さまたちも、求められる素養ががらりと変わってしまいます。政治能力や教養といったものが必要とされる時代、特に茶の湯は大名たちの嗜みであり、同時に癒しでもありました。27人のお殿さまの生涯をたどりながら、茶の湯を愛した姿をご紹介します。
目次
第1章 社会の変化に順応するお殿さま―織豊期~江戸時代前期(聞く耳をもつ名つなぎ役―徳川秀忠;唯一無二の生き字引―細川幽斎(藤孝) ほか)
第2章 楽しみ方が多様化するお殿さま―江戸時代前期(信濃の名族のもとで花開いた大輪―保科正之;九州きっての名行政家―松浦鎮信 ほか)
第3章 政治のはざまで癒しを求めたお殿さま―江戸時代後期~末期(オランダ語が堪能な当代屈指の教養人―朽木昌綱;往時の茶人を体現した情熱家―柳沢保光(堯山) ほか)
番外編 茶の湯を愛した家老たち(利休を知る古田織部の秘蔵っ子―上田宗箇(重安)
新時代にも失わなかった家老の心意気―伊木忠澄(三猿斎))
著者等紹介
八尾嘉男[ヤオヨシオ]
1973年三重県生まれ。佛教大学大学院文学研究科日本史学専攻博士課程単位取得満期退学。現在は、京都造形芸術大学通信教育部非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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