出版社内容情報
飛鳥から奈良時代という日本古代の姿を、寺院や宮殿跡で大量に出土する瓦から読み取る。
内容説明
寺院・宮殿跡から出土する古代瓦でみえてくる日本の黎明。
目次
序章 出土瓦から読み取れること
第1章 推古朝の瓦(飛鳥寺の瓦1―最古の軒丸瓦桜花状の蓮華文;飛鳥寺の瓦2―新たな文様の発想 ほか)
第2章 舒明・孝徳朝の瓦(山田寺の瓦―新たな軒瓦の出現;法起寺の瓦―長期にわたった工事 ほか)
第3章 天武・持統朝の瓦(川原寺の瓦―複弁蓮華文の誕生;小山廃寺の瓦―雷文縁を飾った軒丸瓦 ほか)
第4章 聖武朝の瓦(興福寺の瓦―他氏族の技術がみられる瓦;大安寺の瓦―異質な文様の軒瓦 ほか)
補遺(額安寺の瓦―法隆寺との関係;長林寺の瓦―法隆寺の技術の伝播 ほか)
著者等紹介
森郁夫[モリイクオ]
1938年2月25日、名古屋生まれ。静岡育ち。1960年、國學院大學文学部史学科卒業。1964年、奈良国立文化財研究所に平城宮跡発掘調査部文部技官として着任。考古第三調査室長、考古第二調査室長を務める。1985年、京都国立博物館考古室長。1995年、帝塚山大学大学院教授。1997年、帝塚山大学考古学研究所所長兼任。その間、帝塚山大学附属博物館設立に奔走し、2004年、附属博物館開館。附属博物館館長も兼任する。その他、文化庁審議会専門委員、財団法人飛鳥保存財団評議員、法隆寺史編纂委員古代史部会長、史跡穴太廃寺跡調査・整備委員会会長、志筑廃寺調査検討委員会委員長、史跡三河国分尼寺跡整備委員会委員長、和歌山県文化財センター理事など数多くの役を務め、文化財振興に尽力した。2013年5月30日、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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