出版社内容情報
日銀総裁や大蔵大臣を歴任した渋沢敬三が、邸内に設立した「アチックミューゼアム(屋根裏部屋の博物館)」で収集した民具を紹介。
内容説明
日銀総裁や大蔵大臣を歴任した、渋沢敬三が本当になりたかったものとは…。日本の民俗学に独自の方法論を樹立した、渋沢民俗学の原点を国立民族学博物館が所蔵する民具資料から探る。
目次
解説(達磨研究―玩具時代の総決算;凧;オシラサマ;男根と性信仰;小絵馬 ほか)
各論(「津軽の旅」の教訓―アチック旅行と敬三の思い(齊藤純)
実業家・渋沢敬三―日本銀行時代の横顔(武田晴人))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
30
みんぱくでの展覧会を図録で追体験。いやほんとうに、現場にいたような気になれる、優れた編集である。◇渋沢敬三。渋沢栄一の孫、二代目当主にして日本が一番厳しい時期の日銀総裁・大蔵大臣…で、民俗学者・民具収集家、日本民族学の組織者。彼が集めた仲間たち(部下たち、ではない)のコレクションこそ、みんぱくの源流。いやほんと、この濃い図録を見ると、この人ほど素晴らしいお金の使い方をした人なんてなかなかいないだろうと実感できる。アシナカはじめモノの写真ばかりが続くのに、人の顔が見える。またその顔がとにかく楽しそうなのだ。2016/07/31
イリエ
5
屋根裏部屋のコレクションが、民族学博物館のはじまりだったんですね。渋沢敬三氏の屋根裏だから、蜘蛛の巣だらけではないでしょうけど。本書を眺めていると、人間の複雑な営みがダイレクトに伝わり、感動を覚えます。2019/11/03
ゆぅしで
1
行きたかったな、展覧会…でも濃ゆすぎるから書籍だけでも充分かな2014/01/08