日蓮宗と戦国京都

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日蓮宗と戦国京都

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473038821
  • NDC分類 188.92
  • Cコード C0021

出版社内容情報

文献史学の立場から語られることの少なかった中世京都における日蓮宗の姿を詳らかにし、戦国時代の京都の実態を浮き彫りにする一冊。

〈なぜ信長は本能寺を宿所としていたのか? 中世都市京都における日蓮宗寺院の繁昌〉
〈戦国時代の京都における日蓮宗の勢力伸長の実態を、文献史学の立場から詳説〉

京都では戦国時代に日蓮宗が教線を伸ばし、二十一ヶ寺もの本山が創建され、一時は「京中大方題目の巷」(題目=「南無妙法蓮華経」)と呼ばれました。その勢力を危険視した比叡山によって二十一本山は焼かれ、日蓮宗は一掃されてしまいます(天文法華の乱)が、6年後には洛中還住を果たします。その背景には富裕な町衆が檀越として支えていたことが窺えます。本書は、文献史学の立場から京都で日蓮宗が拡大していく姿を見、室町幕府や信長・秀吉ら権力者とどう対峙していったのかを考察し
ます。

【著者紹介】
奈良大学文学部教授

内容説明

京都では応仁の乱後に日蓮宗の勢力が伸長し、二十一ヶ寺もの本山が創建されるに至った。天文法華の乱で灰塵に帰するも富裕な檀徒の財力を背景に復興され、めまぐるしく変わる戦国京都の権力者と対峙していく。その実態を、当時の文献史料でもってせまり、新たな歴史をうきぼりとする。

目次

第1章 題目の巷へ―南北朝・室町時代(日像と大覚;日蓮宗と延暦寺 ほか)
第2章 戦国仏教へ―室町時代から戦国時代(寛正六年、文明元年という画期;応仁・文明の乱後の繁昌 ほか)
第3章 天文法華の乱―戦国時代(天文法華の乱前夜;法華一揆と衆会の衆 ほか)
第4章 十六本山会合の成立と展開―戦国時代から信長の時代(会合の成立;諸寺勧進 ほか)

著者等紹介

河内将芳[カワウチマサヨシ]
1963年、大阪府生まれ。奈良大学文学部史学科教授。京都府立大学文学部文学科を卒業後、甲南高等学校・中学校教諭。その間に京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了、京都大学博士(人間・環境学)。京都造形芸術大学芸術学部歴史遺産学科准教授を経て、現職。日本中世史専攻。中世後期の都市社会史を中心に研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MUNEKAZ

11
東国に生まれた日蓮宗が、戦国時代を通して京都に浸透していく過程を追った一冊。つかみに信長の宿所となった「本能寺」を持ってくるうまい構成で、難しい教義には立ち入らず政治的な動きを中心に論じている。延暦寺との暗闘や有力貴族・守護とのコネ作り、富裕な檀家の援助などで徐々に勢力を広げていく様は結構面白い。ただ結果として政治に飲み込まれ、天文法華の乱で大損害を被り、以後は権力から一歩引いた姿勢になるのはなんともはや。信長以前に痛い目みたことが、本願寺や延暦寺とは違った天下人への向き合い方になったのだろうか。2019/10/08

めぐみこ

3
鎌倉時代における成立から本能寺の変の頃までの、日蓮宗の歴史について。鎌倉仏教の中で唯一宗祖が東国出身だとか、中世の銭一貫文は約20万の価値とか、当時の公家たちが京都と認識していた範囲の狭さだとか、本筋以外も面白い。信長とガチンコ戦争した本願寺と対照的に非武装主義になる程、天文法華の乱の衝撃が大きかったとは。手痛い代償だったけど、そのぶん生臭い事に巻き込まれずに済むと思えば礼物も必要経費?2020/05/29

うしうし

3
日蓮宗(法華宗)が京都にどのように浸透していったかという過程を文献史料から検討した本。鎌倉後期における日像の布教以来、富裕な檀徒に支えられた資金を元に公家や武家をも巻き込みながら発展し、文明の乱以降は京中に多数の寺院が建立され、「題目の巷」と呼ばれるほどの様相を示す。天文法華の乱で一時京都から追放されるものの、洛中洛外図が描かれた永禄年間には多数の寺院が帰洛を許され、勧進による資金を背景に信長との関係を模索する。内容は私には少し難しかったが、日蓮宗寺院と京都との大まかな歴史的な関係は理解できたように思う。2016/02/14

岡本

2
室町時代から本能寺の変までの日蓮宗について纏めた一冊。本能寺の変を知る人は多いが本能寺、そして信忠が宿泊していた妙覚寺が日蓮宗の寺だと知る人は少ないのではないか。戦国時代というと延暦寺や本願寺が有名で日蓮宗は然程有名でないが、実は信長と敵対する事無く繁栄していた宗派であった。信長上洛以前の話など知らない部分も多かったので為になる一冊でした。2015/04/03

アメヲトコ

2
東国で生まれた日蓮宗がいかにして京都に進出し、浸透するに至ったのかを、南北朝時代から戦国時代までの歴史を通観しながら分かりやすく論じています。天文法華の乱の意義の再評価はとくに興味深く、多くの示唆を与えられた気がします。思想的側面にはあえてふれなかったようですが、日蓮宗の教えのいかなる側面が京都の都市民の心を掴んだのかについても知りたくなりました。2014/08/14

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