出版社内容情報
漢文で書かれた中国と日本の最古の茶書をさらりと現代語で読み、茶文化のルーツを頭に入れておきましょう。
〈さらりと読んで、茶文化のルーツを知る〉
〈中国の茶を語る4冊〉
中国唐時代に陸羽が書いた『茶経』、鎌倉時代に禅僧栄西が著し将軍源実朝に献じた『喫茶養生記』のほか、中国の『茶録』『茶具図賛』は、中日最初期の茶書として知られています。いずれも時代が古く、原典の漢文を読み解くのは至難の業ですが、本書ならいともたやすく読むことができます。どんなことが書いてあるのか、知っておくべき、茶をまなぶ人たち必読の書です。
【著者紹介】
東京学芸大学教授
内容説明
『茶経』は人類最古の、『喫茶養生記』は我が国最初の茶書としてつとに知られている。しかし、『喫茶養生記』が伝える茶法は、いまだ南宋時代の中国における飲み方である。この2冊に、北宋の『茶録』、南宋の『茶具図賛』を加えると、唐から宋にかけての茶の実態を知ることができる。のちに続く日本の茶文化を考えるうえで必読の4冊。
目次
茶経―現代語訳
茶録―現代語訳
喫茶養生記―現代語訳
茶具図賛―現代語訳
著者等紹介
高橋忠彦[タカハシタダヒコ]
1952年、神奈川県生まれ。東京大学文学部卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は中国文化史・中国喫茶史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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PENGUIN
2
茶道文化検定の試験勉強でタイトルしか見たことのないような古典の数々。 茶録の作者が蔡襄だと知って、トーハクの故宮博物院展でたくさん書が来ていた人だ!とやっと頭の中で繋がった。 茶具図賛も茶筅以外が見られてよかった。2014/07/10
Rino Terashima
1
日本史の文化で栄西が「喫茶養生記」書いたことだけ習った記憶があるが、実際読むのは初めてでした。桑は皮膚疾患などに効くと書いてあったので、試してみようと思います!2013/08/12
enjosam
0
まっ そういうことか。2021/11/17
ティータイム
0
一保堂の包装紙と茶店に仙人のように鎮座しておられる謎の像からこの本に導かれました。2019/01/12