定本 樂歴代―宗慶・尼焼・光悦・道樂・一元を含む

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  • サイズ B5判/ページ数 327p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784473038623
  • NDC分類 751.1
  • Cコード C0072

出版社内容情報

茶の湯とともに430年余を重ねた樂家歴代の人と作品をかつてない規模で紹介。

〈長次郎から当代、そして次代までを網羅〉
〈利休と長次郎の出会いからはじまった400年余の茶陶〉
本書は、かつてない規模で樂家歴代の全貌を紹介するもので、将来にわたって定本となる充実した内容です。樂美術館監修のもと、樂美術館所蔵作品を中心に200余点の代表作をカラー図版で紹介。作品解説はもとより、特色・業績・交友・歴史などを詳細に執筆・解説いたします。本書では、茶碗にとどまらず、香合・花入・水指・懐石道具など多岐にわたる茶道具や、箱書・印などもあわせて収録、利休と長次郎の出会いにはじまり、茶の湯とともに400年余歴史を重ねた樂家の、記念すべき作品集です。

【著者紹介】
15代樂家当主

内容説明

利休と長次郎の出会いから始まり、茶の湯とともに430年余を重ねた樂家歴代の人と作品をかつてない規模で紹介。各歴代の代表作品約200点を収録。作品解説・歴代解説付。当代・樂吉左衞門が樂家の歴史・技法・作陶精神など、樂焼のすべてを記す。

目次

樂歴代作品―宗慶・尼焼・光悦・道樂・一元を含む
総論 樂焼

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感想・レビュー

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ふう

4
解説が抜群に良い。黒楽に徒然草の「なほあはれに情け深」き闇夜の月を見る。「時間の相対化」。手元に置いて読み込む覚悟を決めた。2015/05/03

Hatann

2
長次郎から始まる楽焼を紹介する。個々の作品の解説文も素晴らしいが、巻末の楽焼に関する総論も出色である。楽焼は千利休との対話を経て長次郎が作陶を開始したことを起源とする。茶の湯の世界は亭主による空間と道具の編集作業の妙により導かれるが、道具を準備する職人の意識が亭主の全体観と同期するところに日本特有の精神性がある。黒楽は黒ではない玄玄しさを醸し、様々な解釈を飲み込む黒洞の妖しさを有している。赤楽は土の色が自然体にて表れ、様々な解釈を許容する包容力に満ちている。歴代は伝統と今様を往来しながら作品を作り上げる。2019/01/02

秋津

0
長次郎から当代吉左衞門までを一挙に紹介した一冊。「樂茶碗の究極の本質は長次郎において始まり、長次郎において完結していると言えるかもしれない」と樂さん御自身が述べていますが、その上で代々自分の「今焼」を作成しようという試み、苦闘をその作品を通じて紹介されており、その観点で読むと写真だけでも圧倒されてしまいます。後はさらっと一元(4代一入庶子)が紹介されていますが、それってすごいことなのでは?と。今まで他人の家で読んだり借りて読んだり、身にならないであろう読み方しかしていませんでしたがようやく入手。2016/03/13

monado

0
樂家歴代の代表作が大判カラー写真で揃い踏みしており、解説の妙もあって各人の個性がよく分かる。やはり光悦は異色だ。総論では樂茶碗とデュシャンなどの比較があり面白い。マーク・ロスコ―への言及には、自分も同様のことを感じていたのでにやりとした。2014/10/31

知降 星人

0
すべては長次郎を見つめる中で時代をつかみ、時代を生きた軌跡である。長次郎は尽きることのない精神宇宙でもあり、そこから歴代はそれぞれの自分自身の長次郎をつかみ取っている。それこそ長次郎に報いる「今焼」の精神である。2013/08/17

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