京都の古社寺 色彩巡礼―信仰の色、古典の彩りを求めて

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473038548
  • NDC分類 175.962
  • Cコード C0070

出版社内容情報

京都の寺社を取り巻く色彩の秘密・魅力を、染司よしおか当主・吉岡氏の視点と中田氏の写真で紹介します。

〈染司・よしおか当主が案内する京都の古寺・神社の新しい見かた、感じ方〉
〈知ってみたい、寺・社をいろどる奥深い色彩の秘密〉

1,200年以上の歴史を有する京都の市街とその周辺にある寺院・神社には所蔵の文化財に、伝承される祭礼や行事に、または山内境内を彩る植栽に古来の色彩の伝統を伝えるものが数多くあります。本書は染色史家、そして古代の色の復元事業や、エッセイストで知られる吉岡氏の文と写真家の中田氏による写真によって、10色の章立てで構成し、京の古寺・古社を取り巻く色彩について語る一冊です。京都・奈良の社寺と関わりが深く、伝統的色彩にこだわりを持つ著者の視点と中田氏の写真によって、京都の古社寺の色彩の秘密・魅力を紹介します。

【著者紹介】
染織史家

内容説明

知ってみたい、感じてみたい―神・仏の世界をいろどる伝統の色。

目次

1 赤
2 紫
3 青
4 緑
5 黄
6 茶
7 黒
8 白
9 金
10 繧繝・極彩色

著者等紹介

吉岡幸雄[ヨシオカサチオ]
染師・染織史家・「染司よしおか」五代目当主。1946年、京都市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。編集・広告の仕事をへて、88年生家を継ぐ。植物・天然染料による染色を専らとして、日本の伝統色と染織の歴史を研究。古社寺の行事に関わり、国宝の復元に取り組む。2008年には成田国際空港第二ターミナル到着ロビーのアートディレクターをつとめる。2010年、第58回菊池寛賞、2012年、NHK放送文化賞を受賞

中田昭[ナカタアキラ]
写真家、日本写真家協会・日本写真芸術学会会員。1951年、京都府生まれ。京都の風景・行事を中心に広く撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

23
細見美術館での展覧会に合わせて。侘び寂びだけではない鮮やかな色遣いは最近建物が修復されて目にすることも増えた。三千院往生極楽院の天井の目に沁みる青。石清水八幡の欄間や瑞籬。大徳寺唐門。写真で紹介されるあれこれが、あ、見たことある、の連続なので楽しい。2022/08/12

喪中の雨巫女。

9
《私‐図書館》今、京都の古寺巡礼中だから(あくまで本で辿ってるだけですが)風景と寺の位置や特徴が、思い浮かぶので面白かった。写真と印刷はすごく進歩してるなあ。2013/05/28

朔ちゃん

8
京都の古社寺をめぐりながら、「色」についての歴史をひもといていく本。とても面白く読んだ。色というとわび・さびでしっとり落ち着いた地味な印象があったが、実際はかなり鮮やかな色も、昔から使われていたらしい。自然から手間暇かけて抽出したり、素材そのままを生かしたり、はたまた海外から輸入したり、と幅広く色を求めていたことを知る。色がもつ視覚・精神効果を最大限に活用しながら、信仰や日々の暮らしに役立てていたようで、丁寧な仕事で造ったあらゆる建造物・造形物は今も生き続け、後世の我々を楽しませてくれる。2021/09/20

めぐみこ

2
古都というと神さびたイメージ。それを覆す極彩色に息を呑む。紫草のない紫野は意外。黄紙の経文は本当に綺麗な黄色。「炮烙割り」は見たい物リストに仲間入り。黒の袍はずっと単に黒色だと思っていたが、濃く染めた黒紫説もあったとは。2013/04/19

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