出版社内容情報
千利休のすがたを求めて。現代文でつづる決定版・利休茶話集成。
〈現代文でつづる決定版・利休茶話集成〉
〈千利休のすがたを求めて〉
逸話集成の第一人者が、過去の研究や出版物を加筆修正し、この度、あらたに、決定版・利休にまつわる茶話集成として本書を刊行いたします。茶の湯の大成者・千利休のすがたが見えてきます。その生涯、家族、好み、茶友、弟子、道具、茶席茶庭、茶花、茶の湯観など、さまざまな視点からの逸話を読み解くことで、利休の求めた茶が浮き彫りにされます。さらに『茶湯望月集』『茶話指月集』『喫茶余録』『茶湯古事談』『南方録』など、古伝書を巻末に収録することで、学究の貴重な資料としても役立ちます。
【著者紹介】
今日庵文庫長
内容説明
現代文でつづる決定版・利休茶話集。324の逸話から利休の姿がよみがえる。
目次
第1章 茶人の修行
第2章 露地と茶室
第3章 利休と道具
第4章 茶席の花
第5章 主客の心得
第6章 茶法と点前
第7章 茶会の趣向
第8章 懐石
第9章 利休の生涯
著者等紹介
筒井紘一[ツツイヒロイチ]
1940年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。今日庵文庫長、茶道資料館副館長。京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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知降 星人
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一所も願ありてよき道具を数寄道具とて代も定まらず人々見立次第に高くも安くも買申ことなりと利休申されし2013/11/25
りら
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図書館。お茶を知らないと読んでも???な部分はあるが、話として読む分には興味深いものがあった。宗匠の人となりが伝わってくる。当時は、芸術・宗教等様々な分野での交流があったはずで、どういうふうに影響し合っているのか興味をひかれた。しかし、そういう大家であってもヒトやものごとの好き嫌いはあるようで、そこがかえって人間臭さを感じさせる。この本で唯一残念なのは、原文が巻末に集約されていること。現代文と併記の方が味わい深い気がする。古典の教科書に載せても面白い話がいくつかあった。2013/07/09
星菫
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すべてが実話ではないのだろうが、とにかく、これだけの数(324話収録)の逸話が残っていることが凄い!茶人にとって偉大であり、慕われてきたことが伝わってくる。ひととなりをしのばせる話、今でも参考に出来る話など、価値ある一冊。2013/05/26
Kuliyama
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どこかで読んだことのある話の集大成の本で、よくここまで集めたなと感心しました。2018/06/26