出版社内容情報
戦前から高度成長期までの貴重な200余点の写真とくわしい解説で、京都の小学校の歴史がよくわかります。
明治維新後、日本が短期間で欧米列強にキャッチアップした一因として日本の高い教育水準があったと言われています。なかでも当時の京都は初等教育の充実に力を注ぎ、地域の協力を得ながら、特異な発展をとげました。そんな京都の小学校の歴史を、学校歴史博物館や市内の小学校が所蔵するたくさんの写真と、わかりやすい解説でご紹介します。子どもから大人まで家族みんなでたのしめる一冊です。
【著者紹介】
京都市東山図書館 副館長・元学校歴史 博物館学芸員
目次
第1章 戦前
第2章 学童集団疎開
第3章 昭和20年代
第4章 昭和30年代
第5章 昭和40年代
第6章 たのしい給食
第7章 保健・体育
第8章 運動会
第9章 番組小学校
著者等紹介
竹村佳子[タケムラヨシコ]
京都市生まれ。立命館大学文学部卒。昭和56年4月京都市社会教育(現・生涯学習)振興財団に就職。開館まぢかの京都市中央図書館に司書として勤務。平成10年4月京都市中央図書館より、京都市学校歴史博物館開設準備室に異動し、学芸員として勤務。平成23年4月京都市学校歴史博物館より、京都市東山図書館に異動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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へくとぱすかる
20
戦前、昭和ひとけた時代の授業風景が実に新鮮。明治2年からの伝統ある京都の小学校の風格を感じます。戦争中の疎開は、府内の範囲に限られていたために、他の都市に見られたような、悲劇的な物語は少なかったとのこと。何より戦後は子どもたちの表情が一変。民主主義世界の一員となり、時代を作っていこうという雰囲気に満ちていたことが、大いに感じられます。明治・大正期の写真が少ないと思っていたら、巻末の「番組小学校」の章に一気紹介。学校建築が純和風、あるいは擬洋風だったころの校舎は、残っていたらまさに文化財そのものです。2014/10/15
とりあえず…
16
なんと、登録一番乗り!初めてです!テンションあがります♪♪深呼吸して落ち着いて。。書きます。図書館で何気なく引っぱりだした本ですが、かなり興味深く、センスがいい本です。何のセンスかはご自分の目で確かめて下さい。ガスストーブや足踏み式オルガンを見て「こんなのあったなぁ」と懐かしい。修学旅行列車やこども銀行「こんなのあったの!凄い」と感嘆。肝油「なくなって良かった」。琵琶湖疏水、桂川・木津川水泳場「お~楽しそう!」と今の殺風景なプールが悲しくなる。そして、最終章は明治期・大正期の校舎が。写真のコメントも良し。2012/09/15