出版社内容情報
茶人であれば読んでおきたい茶の古典を、現代語訳と語句説明だけにし、しかもバッグに入る新書判にしたこのシリーズ。3巻目は、『南方録』7巻のうち、利休の茶話と茶法を総合的に伝える2巻をとりあげます。南方録を出典とする名言はよく耳にするけれど通読したことはない、という人が多かろう一冊。これを機会に現代語で通読し、利休の「わび」や「禅」に対する考え方を再認識してください。
【著者紹介】
今日庵文庫文庫長
内容説明
『南方録』には、利休の愛弟子であった南坊宗啓が師より伝えられた「わび茶」の精神と、具体的な茶法があつく語られている。しかし、南坊宗啓という人物の存在は確認されておらず、本書自体は利休没後百年もたってから福岡藩の家老立花実山によって編まれている。必読の利休茶の湯伝書。
目次
南方録覚書
南方録滅後
附録編 棚・参考図版
南方録について
著者等紹介
筒井紘一[ツツイヒロイチ]
1940年、福岡県生まれ。早稲田大学文学部東洋哲学科卒業、同大学院文学研究科修士課程修了。文学博士。今日庵文庫長、茶道資料館副館長。京都造形芸術大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こきよ
67
利休の茶を知るには格好の一冊であることに疑いの余地は無い。が、定型化、マニュアル化している茶道というものの在り方を鑑みた場合、偽書と位置付けらている成立年代からしてその功罪もなきにしもあらずであろうか。2015/06/26
cany
0
本当に サラリ と読めました。気分を良くして、昭和30年代に発刊された『南坊録』を読んでみようと思いましたが、挫折しました。2013/07/23
PENGUIN
0
本当にさらりと読めるのでこのシリーズお気に入りです。南方録なんて特に難しいと思っていたのに!2012/02/17