王朝のかたち―宮廷文化を伝える風物たち

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  • サイズ A5判/ページ数 159p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784473037831
  • NDC分類 210.09
  • Cコード C0070

出版社内容情報

「重陽節」「ぶりぶり」など、宮廷文化にまつわる行事や風物を、平易な解説と色鮮やかな有職彩色で紹介する新しい有職故実の入門書。

有職故実を代々伝える学者の家柄に生まれ、祖父・父の薫陶をうけた気鋭の研究者と、京都御所近くの旧家に育ち、深くみやこの「気」を受けながら創作活動を行なう有職彩色絵師とのコラボレーション。平易な文章と色鮮やかな作品を通し、読者を宮廷文化の世界へといざないます。「左義長」「玄猪」「夏越祓」など、言葉は知っていても詳しく解らなかった事柄も丁寧に解説、茶の湯における季節の取り合わせのヒントにもなる内容です。

【著者紹介】
東京国立博物館研究員

内容説明

「すやり霞」「重陽節」「ぶりぶり」…など、平安貴族が織りなす日本美が満載。読んで、見て、楽しめる。これまでなかった新しい有職故実の入門書。

目次

はるなつの章(左義長;すやり霞;犬筥;繧繝彩色;曲水宴 ほか)
21世紀の有職学―世界史上から日本文化を見つめなおす試み
あきふゆの章(蹴鞠;重陽節;大翳;鳥兜;玄猪 ほか)
宮廷の歴史と有職の学問―宮廷文化を伝える知織

著者等紹介

猪熊兼樹[イノクマカネキ]
1973年、京都市生まれ。幼少より祖父や父に伴なわれて京都御所、葵祭、時代祭、飛鳥の遺跡、正倉院などの古都文化を通じた有職学に親しむ。関西学院大学院修士課程修了(工芸史専攻)。文化庁、九州国立博物館を経て、東京国立博物館研究員

林美木子[ハヤシミキコ]
1966年、京都市生まれ。有職彩色絵師。御所の近くの生家で四季折々の京文化に触れて育つ。銅駝美術工芸高校日本画科卒業、京都芸術短期大学日本画コース卒業。87年より彩色絵師の仕事を始め、94年に初個展。古典文学・絵画への深い理解に裏付けされた作品には定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

蔦屋重三郎そっくりおじさん・寺

36
【読メ上品部】平安時代の宮廷文化に纏わる物を紹介。現代の暮らしで使う物は無い。茶道が生まれる以前の物ゆえか、金色をあしらった絢爛たる物が多い。現代の日本人が和風だと思うものは全て室町時代に生まれたと言われるが、確かにこの本を見ると古代の貴族文化というのはひな人形の中にしかないと言わざるを得ない。現代の日本人は武家文化や鎌倉仏教の影響下にあるのだ。そんな影響下にある私には、この絢爛さは多少のバッドテイストに感じなくもない。思えば、豊臣秀吉の黄金の茶室というのは貴族的趣味の変形であったのがわかる。2015/07/06

はちてん

29
図版が豊富で美しいから見ていて楽しい。内容はエセイだと思って読んだ。淡交社の本は雰囲気を伝えるに留まるものも多いので、コレはコレとして…。有職故実については石村真吉著「有職故実・上下」講談社学術文庫があれば事足りる。キッパリ!(笑)2014/06/26

あかつき号

6
初著者。有職の片鱗にふれる。2016/06/12

なおさん

5
図書館でたまたま手にした一冊でしたが、とにかくカワユく美しくて惚れ惚れ。有職故実とかまるで分らないのですが、いにしえの宮廷文化が、中国からの伝播で他のアジア諸国とつながっているのだというあたりでゾクゾクしました。2016/05/04

mika_f

5
読み友さんのコメを見て。豪華絢爛でなんとも目が眩い!子孫繁栄を祈る、寝所の魔除け、犬筥(犬張子)がなんとも間抜けな顔をしていて可愛い。極彩色の吉祥文様が施された福良雀のガラガラも欲しいなー。ぶりぶりって振り回す音から名前がついたおもちゃは笑った。何度も失われかけた宮廷雅は有職により語り継がれたんだと思うと、これからも調査研究を重ねて、後世へ受け継がれていってもらいたい。2014/07/15

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