雪月花の日々―京都暮らし春夏秋冬

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  • サイズ A5判/ページ数 127p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784473036803
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0072

内容説明

染織家志村ふくみ・洋子母子の書き下ろし随筆と写真家中田昭による、雪月花の世界。京都の日々の生活から紡ぎ出される自然美への慈しみと歴史への思い。

目次

雪月花の訪れ(志村ふくみ)
冬新春



雪月花へ願う(志村洋子)
撮影ノート
京都の記憶(中田昭)

著者等紹介

志村ふくみ[シムラフクミ]
1924年、滋賀県生まれ。染織家。随筆家。三十一歳の時、母の指導で植物染料と紬糸による織物をはじめる。黒田辰秋に師事、富本憲吉らに学ぶ。1958年日本伝統工芸展で奨励賞を受賞。1990年、重要無形文化財保持者(人間国宝)の認定を受け、1995年、文化功労者に選ばれる

志村洋子[シムラヨウコ]
1949年、東京都生まれ。染織家。三十代から染織の世界に入る。1989年、母・志村ふくみとともに「都織工房」を設立。現在、京都・嵯峨嵐山の工房で、母とともに製作を続け、定期的に作品展を開催

中田昭[ナカタアキラ]
1951年、京都府生まれ。写真家。芳賀日出男氏に師事。日本写真家協会、日本写真芸術学会会員。風景・祭を中心に広く「京文化」の撮影を続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちゃちゃ

81
京都の冬が私は好きだ。華麗で妖艶な桜の精が舞い降りたかのような春の華やかさ。散りゆく紅葉にもののあはれを感じる秋の儚さ。平安京の昔から連綿と続く歴史と伝統が育んできた古都の風情は、春秋に優るものはない。けれど、落ち着かない。あぁ今年もまた季節においていかれるのではないかと。冬は一年を納め、新しい芽吹きを準備する季(とき)でもある。厳しい底冷えの寒さに耐えひたすら春を待つ希望の季節でもあるのだ。染織家志村ふくみ・洋子さん母子の流麗な文章と中田昭さんの息をのむほど美しい写真が京都の魅力を存分に伝える一冊。2018/01/03

キジネコ

56
母は京都の女でございます。私は京女に育てられた空気の抜けた風船の様な貧乏人の坊々です。ふくみさん・洋子さん母娘の京の四季風景に寄せる文に触れて他界して間遠くなった母を思い出しています。母は、頗る付きの「いけず」よう小言を頂きました。京都は夢幻の町。古い慣習や仕来りで編み上げられた生地の様。古い大切が柔らかさを失わない奇跡の様な場です。礼節を尊び、節度を弁え、節操を善くする。羽目を外すにも「粋」であることを求められます。それが決して窮屈ではない不思議さ。私は母を思う様に京都を思います。東福寺明月院、秋の光。2019/07/01

浅葱@

31
文章からも写真からも京都の情景が見えてきてその豊かな雰囲気に包まれています。憧れの京都がここにありました。やっぱり暮らしてみたくなりますね。亥子餅が可愛くて、亥を目指して京都に行きたい(笑) 時間の流れが違って見えます。情景を描いてクリアな文章のお二方に京都を見せてもらいました。それにしても蓮の散華、落ちた花びら一片の美しいこと。2014/01/04

双海(ふたみ)

21
旅行に行く京都と、京都に住むということがまったく別物であることを強く感じた。日々の生活それ自体が伝統であるということ。平安神宮の夜桜、祇園白河の柳。一度見てみたいと思った。2017/10/01

ぶんこ

16
志村ふくみさんの染織作品のファンです。高くて自分では買えませんので、美術館で楽しんでいます。さすが色彩に鋭い感性を持たれてるので、写真に添えられた文章が詩のようです。文章の後に、小さく(ふ)(よ)と書かれていて、詩のようなのは、ふくみさんの(ふ)とかかれていて、あっ、やっぱり! 娘さんの洋子さんの文章も素敵です。そして写真が素敵なのです。京都の四季折々が、色鮮やかに、映されています。 旅心が刺激されました。2014/05/11

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