- ホーム
- > 和書
- > 芸術
- > 芸術・美術一般
- > 芸術・美術一般その他
内容説明
陶磁・ガラス・漆工・木竹工・染織・人形・金工…多彩なジャンルで発揮される近現代工芸家の技と感性を通して、ディテール、素材、その他の視点で工芸の「美の真実」に迫る。東京国立近代美術館の所蔵作品約120点を収録。
目次
総論 工芸の見かた・感じかた―五つの視点と歴史と
細部の真実
工芸家の工芸研究―「伝統工芸」を確立した近代の工芸家
素材を手の内に
工芸技法の伝承と教育―その現状と工芸界の取り組み
相承の系譜
工芸家の交友と制作―友禅をめぐる二つの「個」
古典が息づく現代の工芸
工芸と展覧会―独自の「発表の場」を求めて
茶室の工芸学―現代工芸家の茶器
近代美術館のなかの工芸館―工芸館のコレクションをみる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コカブ
0
題名の通り、東京国立近代美術館所蔵の近現代工芸品を紹介しつつ、それぞれの工芸品のあり方についても紹介する本となっている。わりと作者単位で話が進んでいくため、初心者としてはキツかった。それでも、青磁の貫入の見事さや、螺鈿細工を使って早朝の尾瀬の風景を表したものなど、数点は印象に残った。網羅的に様々な工芸品を掲載しているため、工芸品の全体像をつかむという点では良かった。「茶室の工芸学」という章が1つ用意されていたが、工芸品は茶道くらいしか実用が見いだせないので、利用が広まるのはなかなか厳しいと思う。2014/11/22
Keiko Fuse
0
様々な工芸の中に取り込まれている縄文の時代から技巧やデザイン、という解説がとても興味深かった。 昨年、思いがけずこれまで知らずにいた時代物の甲冑や漆工芸を鑑賞する機会に恵まれ美しいものを見る・知る、という事に開眼した。 本書に収録されている作品は惹かれるものが多数あり、美しいものを観るという幸福感が味わえた上に、「相承の系譜」という章はとても勉強になった。 自分がこれから作る(拙い工芸などとは呼びようもないものではあるが)作品の中に潜在的な刷り込みが出来たら素敵。2022/02/08
ひらっち
0
工芸の歴史的な流れや基本的な考え方が理解できた。2019/09/21