内容説明
“イケズな京都人”の源流は古典文学にあり。「かつて日本人にとってイケズは娯楽だった。陰翳と諧謔に満ちた言葉の愉悦を知っていた。イケズなる芸の本質を入江流現代京都語訳で読み解く」。
目次
はじめのはじまり―古事記と日本書紀(一)
地には神話、御心に適う人にあれ―古事記と日本書紀(二)
みんなのまほろば―古風土記
五十四帖半襖の下張―源氏物語(一)
王朝五十七面体―源氏物語(二)
カリスマ女房―枕草子(一)
宮中バトルロワイヤル華絵巻―枕草子(二)
マイミク百人できるかな?―土佐日記・蜻蛉日記・更級日記
詠人知らずの文化―今昔物語集
京への供物―三つの鎮魂―平家物語
スワンソングを聞いてくれ―方丈記
00兼好/庵より愛をこめて―徒然草(一)
どうしようもない僕に長明が降霊てきた―徒然草(二)
能と癒える日本―風姿花伝
江戸ッ子は伝奇草子の夢をみるか―御伽草子
作家の因果が読者に報い―雨月物語
京都人だけが知らない?―金閣寺と金閣炎上
祗園の擬音・あとがきにかえて―静寛院宮御側日記
著者等紹介
入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961(昭和36)年京都・西陣、髪結いの長男に生まれ機の音に囲まれて育つ。多摩美術大学染織デザイン学科卒業。91(平成3)年渡英、現在ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人ならではの視点と鋭い筆致で京都の深層を描き話題を呼んだ『京都人だけが知っている』シリーズをはじめ、『イケズの構造』など。ほかに英国の文化と生活に関する著作も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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