イケズ花咲く古典文学

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  • サイズ B6判/ページ数 247p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784473036247
  • NDC分類 910.2
  • Cコード C0095

内容説明

“イケズな京都人”の源流は古典文学にあり。「かつて日本人にとってイケズは娯楽だった。陰翳と諧謔に満ちた言葉の愉悦を知っていた。イケズなる芸の本質を入江流現代京都語訳で読み解く」。

目次

はじめのはじまり―古事記と日本書紀(一)
地には神話、御心に適う人にあれ―古事記と日本書紀(二)
みんなのまほろば―古風土記
五十四帖半襖の下張―源氏物語(一)
王朝五十七面体―源氏物語(二)
カリスマ女房―枕草子(一)
宮中バトルロワイヤル華絵巻―枕草子(二)
マイミク百人できるかな?―土佐日記・蜻蛉日記・更級日記
詠人知らずの文化―今昔物語集
京への供物―三つの鎮魂―平家物語
スワンソングを聞いてくれ―方丈記
00兼好/庵より愛をこめて―徒然草(一)
どうしようもない僕に長明が降霊てきた―徒然草(二)
能と癒える日本―風姿花伝
江戸ッ子は伝奇草子の夢をみるか―御伽草子
作家の因果が読者に報い―雨月物語
京都人だけが知らない?―金閣寺と金閣炎上
祗園の擬音・あとがきにかえて―静寛院宮御側日記

著者等紹介

入江敦彦[イリエアツヒコ]
1961(昭和36)年京都・西陣、髪結いの長男に生まれ機の音に囲まれて育つ。多摩美術大学染織デザイン学科卒業。91(平成3)年渡英、現在ロンドン在住。エッセイスト。生粋の京都人ならではの視点と鋭い筆致で京都の深層を描き話題を呼んだ『京都人だけが知っている』シリーズをはじめ、『イケズの構造』など。ほかに英国の文化と生活に関する著作も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぽっぽママ

12
古典文学は京都人が書いたということで現代語訳も京都弁が一番。紫式部や清少納言も京都人のイケズで理解できるという話は面白かった。さらに様々な話は続き 祇園祭の鉦は京都を汚す不埒な侵入者を払うイケズの呪術というところまで。イケズの本質は余所者には理解不能でした。残念。 2018/05/18

星野

7
図書館にて発見。イケズ=古典ってどういうこと?と興味を惹かれ読みました。が・・・京都は好きだけど、作者の京都ごり押しと若者向けにした文章の書き方がなんか鼻についてしまい・・・個人的には微妙でした^^;でも、今まで興味なかった徒然草等に興味わいたのは素敵な発見!平家物語いつか読んでみたいな。2010/10/08

れじーな

2
面白かったです! 京都人のイケズが時々理解できなくて、素で「なんでそれがイケズなの?」って思う部分もあったのですが、それがまた自分の田舎者振りを露呈していておかしな気持ちになれました。「春はあけぼの」の解釈に目から鱗です。なるほどなぁ…。おしゃべり楽しく、突っ込み鋭く、偉そうなんだけど親しみやすく、古典に興味のない人でもこれは読めるのでは無いでしょうか。京都弁で訳した枕草子や平家物語や方丈記…、音読するのも楽しいです。2011/05/29

仮ッ子

2
古事記・日本書紀はエログロ。カリスマ主婦清少納言。古典は面白い。1000年の時を越え、人のある姿ってあまり変わらないのかも。文中ちりばめられた、イケズたっぷり京言葉の訳にニヤリ。2010/04/08

睦五郎

2
子供と喧嘩して自棄買い。これが良かった!やっぱり古典出大好き♪このイケズ具合がたまりまへんなあ。2010/03/18

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