内容説明
１９９９年から現在まで、アイ・ウェイウェイがてがけた７６の建築プロジェクトより、２００８年北京オリンピックのシンボルとなった北京国立競技場など２３作品を紹介。各プロジェクトには、外観・内観写真のほか、建築過程や設計図などの資料画像と、基礎データ、作品解説を収録。
目次
基礎的な形体とボリューム
構造とクラフトマンシップ
伝統の革新と継承
童話
長安大通り
北京２００８オリンピック・スタジアム
暫定的な風景
論考 何に因って？―問いかける姿勢
論考 人民の家・多様な共同作業
論考 「その場所に因って」つくられた建築たち
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
allite510@Lamb & Wool
10
2007北京オリンピックの主会場「鳥の巣」の共同設計者でありながら、社会運動家として中国当局から度々活動を妨害、拘束されている現代美術アーティスト、アイ・ウェイウェイの主要作品を収めた、2009年の作品集。中国工芸の伝統技術を活かした作品なども興味深いが、やはり政治的な主張が前面に出た作品の持つパワーが凄い。個人の名前も持たない少数民族の人など、中国国外に出ることなど考えられないような人々1,000人をドイツの国際展に連れて行くプロジェクト＜童話＞、四川大地震の被害者名を含む被害状況を公表しない（→）2018/11/12
トモヒロ
0
便器がアートになって以来、美しさだけがアートの指標ではなくなった。現代アートにおいて、社会や文化や人間の事を考えるのが当たり前の時代。そんな現代において、ただならぬ存在感を発揮する中国でアイ•ウェイウェイは闘っている。僕が手にとったウェイウェイに関する初めての本。サラッとウェイウェイについて記述されている。少し物足りなかった。2011/04/12
