名物茶入の物語―伝来がわかる、歴史がみえる

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  • サイズ B6判/ページ数 199p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784473035400
  • NDC分類 791.5
  • Cコード C0076

出版社内容情報

時代の寵児達に愛された珠玉の茶入の逸品20点を、典拠を明らかにしつつ解説。名品の伝来にまつわる物語を知ることができる1冊。

内容説明

「本能寺の変」で被災ののち、名工により修復された。恩賞として、一国一城に値するほど尊ばれた。その銘には、知られざる意味が込められていた…。信長・秀吉・利休ら、あまたの時代の寵児たちに愛された「名物茶入」。文献解析のスペシャリストが、重要史料を徹底分析、その知られざる姿と波瀾万丈の運命にせまる。茶入20点の実寸大カラー図版を収録。

目次

無事これ貴人「初花肩衝」
古来第一の茶入「新田肩衝」
天下無双の瓢箪茶入「上杉瓢箪」
千利休がデビューさせた「利休尻膨」
武野紹鴎「茄子」競べ
奈良・松屋一族の宝もの「松屋肩衝」
不昧公の掌中の珠「油屋肩衝」
転生を繰り返す「つくも茄子」
本能寺の変、明暦大火を生き延びた「勢高肩衝」
文琳の古様を伝える「博多文琳」
すがた美しき「富士茄子」
唐物肩衝茶入の標準を示す「北野肩衝」
旅の途中で贈られた「吹上文琳」
瀬戸肩衝の名品「在中庵」
名月を水面に映す「広沢」
「相坂丸壷」をめぐる歌の真意は
能の詞章から名付けられた「染色」
仁青京焼の粋「鷲の山」

著者等紹介

矢野環[ヤノタマキ]
1949年京都生まれ。京都大学大学院理学研究科数学専攻博士課程修了。理学博士。埼玉大学理学部教授を経て、同志社大学教授(文化情報学部)。専門は文化系統学、数理文献学、伝統文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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うしうし

3
名物茶入の来歴が平易な文章で、しかも詳細に書かれている良書。茶入の実寸大カラー写真も大変参考になる。 *瓢箪茶入は大友義統から秀吉に天正15年(1587)7月頃に献上されたもので、同年10月の北野大茶湯において黄金の茶室に飾られた。瓢箪茶入は中央の台子に置かれ、右の台子に「似茄子」(大友宗麟旧蔵で、天正13年に秀吉に献上)が、左の台子には「紹鴎松本茄子」(今井宗及献上)が配置されたという。その後、瓢箪茶入は聚楽第において上杉景勝に下賜され、江戸時代以降「上杉瓢箪」と呼ばれる。(p57-58)2018/09/30

RINA

0
読了。2013/01/23

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