出版社内容情報
映画美術界の巨匠を取材した新聞記事に大幅加筆。映画監督や俳優、女優達との思い出、作品にまつわるエピソードが満載。
内容説明
一枚のスケッチからはじまる名シーン。カンヌグランプリ’54受賞『地獄門』から『炎上』『弁天小僧』『人斬り』『吉原炎上』『利休』『どら平太』『たそがれ清兵衛』『バルトの楽園』まで、60年の軌跡を追う。数々の名作を手がけた名匠が織りなす映画美術の世界。
目次
第1章 シネマの画帖(「都の粋 源氏物語」―観客を誘う京の王朝美;「映画の申し子 伊藤大輔」―日本人の美意識貫く;「愛すべき親爺 衣笠貞之助」―良き時代の豪華なセット ほか)
第2章 美術監督の仕事(いにしえの物語を再現する―甦るふるさと奈良・明日香;明日香集落;中臣鎌足と与志古の家 ほか)
第3章 映画の時間をともに生きた仲間からのメッセージ(善さんとの日々;西岡さんの揺るぎない生きざま;西岡さんのセット ほか)
第4章 映画美術に捧げた人生
著者等紹介
西岡善信[ニシオカヨシノブ]
大正11年(1922)、奈良県・明日香村に生まれる。法政大学文学部卒業。昭和23年に大映京都撮影所美術部入社、47年に映像京都株式会社代表取締役就任、平成元年に松竹京都映画株式会社取締役就任。カンヌ国際グランプリを受賞した『地獄門』(衣笠貞之助監督)をはじめ『炎上』(市川崑監督)・『弁天小僧』(伊藤大輔監督)など、多くの名作の美術を手がけ、日本を代表する美術監督となる。平成6年から十年間、「KYOTO映画塾」を主催し、後継者育成に励んだ。昭和38年『越前竹人形』『雪之丞変化』にて毎日コンクール美術賞を受賞、以後、内外で数多くの賞を受賞。平成4年に紫綬褒章、9年に勲四等旭日小綬章、11年に京都府文化賞、13年に伊・文化賞(エンリオ・フライアーノ賞)を受賞。15年には京都市文化功労者に選ばれる
井上理砂子[イノウエリサコ]
京都新聞社記者。京都市出身。同志社大学卒業後、昭和62年(1987)同社入社。社会報道部、文化報道部、北部総局などに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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