目次
巻頭エッセイ 般若林に青年僧が集う日
口絵カラー
現代へのメッセージ 山川草木悉皆成仏
相國寺の歴史
武家文化と同朋衆―阿弥者の存在
相國寺文学散歩
相國寺と伊藤若冲―導いてのち救われて
相國寺の七重大塔―室町時代に存在した一〇九メートルの大塔
相國寺の文化財
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
59
若冲、水上勉、応仁の乱、宗旦狐・・話題に事欠かない。 付属の承天閣美術館で観た十牛図も忘れ難い。 金閣も銀閣もここの塔頭だそうで。2022/01/07
荒野の狼
8
「古寺巡礼 京都」8巻は相国寺で2007年の発行。本シリーズは、建物、絵画、仏像、書が、豊富な写真が掲載されている点が魅力で、本書ではこのカラーページが64ページ。相国寺は境内が広いが、外観からしか見ることができない塔頭がほとんどであり、法堂や方丈などが特別公開の時期にのみ内部を拝観できる。法堂内には狩野光信の蟠龍図や運慶の釈迦如来像があるが写真撮影はできないが、本書には写真が掲載。2024/02/14
退院した雨巫女。
7
《私‐図書館》足利氏ゆかりのお寺で、若冲の墓や鳴き龍もあり、水上勉氏も修行した寺。宗旦狐の話が面白い。2013/03/01
うしうし
3
市民図書館本を借り読み。相国寺にはまだ行ったことがない。京都五山第2位の格式を持つ寺院ではあるが、17回もの火災に遭ったという。三門・仏殿・法堂など、禅宗寺院に特徴的な堂舎が存在したが、火災によって三門と仏殿は礎石のみが残っているという。若チュウの動植サイ絵の故里でもあり、また長谷川等伯の有名なサルの絵(「竹林猿候図屏風」)も相国寺の所蔵品であったことを再確認する。いつか機会を得て、相国寺と承天閣美術館を訪れたい。2015/12/15
ohmi_jin
2
承天閣美術館に伊藤若冲を見に有給休暇をとって並んだ記憶が新しい。2018/04/13