内容説明
南無阿弥陀仏と称えて極楽の蓮の上へ。一度でも、念仏を称えれば極楽に行けると説いた、市聖・空也の寺。
目次
六波羅蜜寺を訪ねて
パーラミターへ―一千年の四季を繰り返して
六波羅蜜寺の歴史―庶民の中に生きた千年
「オブクチャ」物語―正月・皇服茶授与に寄せて
六波羅蜜寺文学散歩
空也上人像―史実と伝説とのあいだ
六道の辻―熊野比丘尼の絵解き場所
仏像の宝庫・六波羅蜜寺の文化財
著者等紹介
川崎純性[カワサキジュンショウ]
1951年、京都府生まれ。1999年父のあとを継ぎ、真言宗智山派六波羅蜜寺の第65代住職となる。スリランカ・ネセック財団評議員、日本スリランカ仏教福祉協会理事
高城修三[タキシュウゾウ]
1947年、香川県生まれ。作家。1977年『榧の木祭り』で新潮新人賞受賞。翌年、同作にて芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
75
六道の辻、夏の夜、舞妓さんがふっと現れて幻想的でしたっけ。 インパクト大な空也上人像、教科書で見た時、印刷ミスかと思ったw ”蚯蚓鳴く六波羅蜜寺しんのやみ”川端茅舎 2021/06/06
喪中の雨巫女。
11
《私‐図書館》清盛ゆかりのお寺でしたね。空也の仏像は、教科書などで見たことありました。2013/02/02
荒野の狼
7
「新版 古寺巡礼 京都」シリーズの5巻は「六波羅蜜寺」。本シリーズの魅力は、豊富なカラーページであり、図録のような目的で購買している。本書にも64ページのカラー写真が掲載されており、本堂は扁額の写真も掲載されているp19が、これについては「文学散歩」の章で、今東光が「本堂の額は三跡(せき)の1人、藤原佐理(すけまさ)の書。わざわざ遠方からこの額だけを見に来る書道の愛好者に知られる有名なものp116」とした文が引用されている。2024/12/02
うしうし
4
六波羅蜜寺は3年前に初めて訪れた。想像していたよりも小さなお寺であったが、これは明治期の廃仏毀釈以降に小学校や警察署建設によって上地され、境内地が大きく縮小してしまったもの(p106)。有名な「空也上人立像」や「平清盛座像」は宝物館で確かに拝見したが、撮影禁止であったことや仏像が林立する異様な雰囲気に飲まれてしまい、あまり印象に残っていない。この他にも『今昔物語集』に登場する「鬘掛地蔵」や初期の運慶作と伝えられる「地蔵菩薩座像」、「運慶及び湛慶座像」など貴重な仏像群があったことを知ったが、予習が不十分で2016/01/20
さつまいも
4
高校生のときに空也上人立像を見て一目惚れ。六波羅蜜寺で購入しました。後ろ姿まで載ってるんですよ!かわいすぎるでしょ!!2015/11/26