出版社内容情報
上方歌舞伎の大名題・坂田藤十郎の名が本年約250年ぶりに復活する。その名を継ぐは中村鴈治郎。丈の足跡と共に、時を経て今に名が継承される意義に迫る。
内容説明
二三一年ぶりに復活する坂田藤十郎の名。この名を襲名する平成の藤十郎の秘めたる想い。「それは十数年来、いやずっと前からの夢であり、最近になってこれまでの歌舞伎の襲名とはまったく違う意味を持つものだと確信するようになったのです」。今、歌舞伎界に、大きな風が吹き出した。
著者等紹介
坂田藤十郎[サカタトウジュウロウ]
本名・林宏太郎。昭和6年12月31日、二代目中村鴈治郎の長男として京都に生まれる。昭和16年10月、大阪・角座で二代目中村扇雀を襲名。昭和24年12月、第一回武智歌舞伎に参加。昭和28年8月、『曽根崎心中』天満屋お初で注目され扇雀ブームがおこる。昭和56年11月、「近松座」を結成。平成2年11月、東京・歌舞伎座で三代目中村鴈治郎を襲名。平成17年11月30日、京都・南座で坂田藤十郎を襲名。日本芸術院会員、文化功労者、重要無形文化財保持者(人間国宝)。ほか受賞多数
亀岡典子[カメオカノリコ]
産経新聞大阪本社文化部記者。昭和33年、大阪生まれ。立教大学日本文学科卒。平成2年、産経新聞社入社。文化部で古典芸能から現代演劇まで主に演劇を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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