出版社内容情報
染織研究家である著者がきものに用いられるなじみ深い和の意匠の文様約50種の由来や実用の手引きなどについて物語る。見るも美しい写真とともにご紹介。
内容説明
四季おりおりの変化を、詩情豊かに描き、名付けて、日本の文様は生まれました。和の装いに表された美しい文様の数々とその由来。
目次
雲
霞
霰
雪
波・流水
青海波
松
竹
梅
菊〔ほか〕
著者等紹介
木村孝[キムラタカ]
染織研究家、随筆家。1920年、京都市中京区に生まれる。生家の後継者として染色を習うが、1944年より京都新聞文化部に籍を置く。1954年より染色個展を毎年開催。その間ニューヨークで染織デザインを研究。1963年より夫の赴任にともないロンドンに5年間住み、服飾史などを学ぶ。帰国後、ひろい視点で染織・服飾に関して執筆、講演活動を続ける。日本エッセイスト・クラブ会員
世良武史[セラタケシ]
写真家。1951年、京都市中京区に生まれる(アメリカ国籍)。1962年、父の仕事でアメリカ合衆国へ渡る。1973年サンフランシスコ市立大学USF卒業degree of B.A。1975年ロサンジェルス・アートセンターカレッジオブデザイン写真科卒業degree of B.A。1978年来日。フリーのプロカメラマンとして現在にいたる。2005年3月、三木武夫記念館にて写真展「英吉利の香り」を開催。アシェット婦人画報社などの連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
森の三時
13
どの民族にも何らかの伝統文様があると思います。日本の場合は、変化に富む四季に恵まれているからでしょうか、身近な自然や動植物を意匠化して、色彩豊かに彩り、詩情ある名前を付けていますね。日常で着物を着る時代が去り、なかなか目にすることが少なくなりました。着物を着ている人を見かけたら文様を気にしてみようと思います(怪しまれない程度に)。名前は覚えられませんでしたが期限なので図書館に返却します。2016/04/09
tama
7
図書館本 書架から 見開きの右が大きな1枚写真 左に文章。文様じゃない写真3枚ほど。だめでしょー文様でなきゃ。文楽の人形衣装はなんとピンボケ。使うなっ 左ページに一杯文様の名前出てるが写真が対応してないのでどんな文様か分からない。着物の写真は綺麗。特に熨斗のは素晴らしい。よくこの着物を選んだと思う。拍手っ 2019/06/14
きょう
4
柔らかいデザインの表紙に手に取ると、木村孝さんの本でした。写真一枚に木村さんの説明…ではない様子。タイトルと文章がセットで、世良武史さんの写真はコラボ? 「文様の名」がたくさんに「物語」名文や和歌も織り交ぜて、茶室での会話を聞くような気持ちになってきます。2、3回読んだ程度では理解も追いつかず記憶などとてもとても。最初の「扇、地紙」と「雲」関連の文様がとても多様で、古の人には馴染み深いものだったのかという印象です。次に読むまでに、着物や絵をたくさん見てもう少し理解できる大人になっていたいです。2025/04/13
あけの
2
とりあえず 2020/09/07
hisaos
2
文章の方は普段耳にしない文様の名前が盛りだくさんで一度読んだだけでは身に付かない。ただ見開き右手の写真に示される文様織りの数々は素晴らしい。2013/11/17
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- 日本の理科教育があぶない