出版社内容情報
読売新聞社大阪本社版夕刊に好評連載中の「歴史のかたち」の単行本化。歴史の舞台に第一線の記者が訪ね、ドキュメンタリー的に歴史の謎に迫る。
内容説明
あなたも、歴史への時空の旅にでかけてみませんか?「信長のマント」「元寇の新兵器」「大坂城になれなかった残念石」「龍馬の船」さまざまな「かたち」「モノ」から歴史を読み解く。
目次
馬上翻し疾駆したのは―信長のマントをみる
大坂城になれなかった―小豆島の残念石をみる
寂滅為楽の響き、今も―曽根崎心中の鐘をみる
削りくずが語る古代史―飛鳥京の木簡をみる
今に光放つ、バサラな生き様―婆沙羅の扁額をみる
枯山水いつ、だれが―龍安寺の石庭をみる
古代のヒールその実像は…―飛鳥興亡の舞台をみる
倒幕の銃、積んでいたか―龍馬の船をみる
侘び茶の静寂、今に映し―隠者の手取釜をみる
姿を変えた“鳥”―栄枯盛衰の鳳凰堂をみる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
1
最新の考古学的作業により浮かび上がってくる従前の通史のイメージとはかけはなれた多様な古代~近代の世界。周知のものであっても、新たな視点から思想的意味が見出されることがある。例えば鑑真和上の来日は、古代仏教の活性化、樒を仏像に供えるなど日本定着・変質への端緒。宗教は国家祭祀の力として古代国家のモーターであった…。土木建築に設計者の名は残らぬが奈良・平安時代の木造建築が現存するのには現在が勝れると断言できないほど高度の技量があった…。それにしても現代につながる江戸時代の庶民文化は欧米を超えて世界一だっただろう2014/08/08
あんさん
0
図書館で目にとまった本。日本史のいろいろな側面にスポットが当てられて面白かった。2019/01/06