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内容説明
「神の芸術」がやがて「人間の芸術」になり、さらに今日では「日用品レベルのアート」に広がって行く。もはや芸術を、一つの理念で総括することはむずかしい。規範を喪失したダブル・スタンダードの時代の芸術を考える。
目次
1 ダブル・スタンダードの芸術世界(米沢有恒)(芸術的基準の喪失;「トムとジェリー」;「ハッチ・ポッチ・ステーション」 ほか)
2 対談 ダブル・スタンダードの芸術(米沢有恒;柴辻政彦)(ダブル・スタンダードの美学的意味;ダブル・スタンダードの芸術のマーケット的意味)
3 作家論(柴辻政彦)(朝倉美津子―原始の「織り」へ遡行するタピストリー;カルロ・ザウリ―二〇世紀後半の国際陶芸界の巨人;久世建二―粘土の「落下・圧縮」で造る異常な「痕跡表現」 ほか)
著者等紹介
柴辻政彦[シバツジマサヒコ]
美術評論家。美術工芸研究所主宰。イタリアの現代陶芸家との交友をもとに造形と表現の可能性を見つめる。1935年京都生まれ。立命館大学卒。(株)志野陶石を設立し、1996年まで窯業に携わる
米沢有恒[ヨネザワアリツネ]
兵庫教育大学教授。1943年京都生まれ。京都大学卒業後、大学院文学研究科博士課程を修了。19世紀以降の芸術の展開を哲学面から検証する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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