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出版社内容情報
昆虫をモチーフにした作品で国際的評価を受ける作家の、ヨーロッパを中心に所蔵される25点の作品を収録。
内容説明
“青の時間”から14年、芸術は再生したか!ヨーロッパ現代美術の気鋭ファーブル、日本初の作品集。
目次
ヤン・ファーブルの計略
ヤン・ファーブルの二重の戦術運動
図版
略年譜
作品リスト
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Bartleby
12
「ファーブル昆虫記」のジャン=アンリ・ファーブルのひ孫はアーティストだった。もっともヤン・ファーブルがその事実を知らされたのは20代になってからだという。しかし作品にはすでに昆虫を用いている。甲冑の表面を光沢のある緑の甲虫で覆い尽くしたり、頭蓋骨に色とりどりの翅を貼り付けたり。昆虫、とくに蜂や蟻などの社会的昆虫にとってはまず、個体が集団に奉仕するため、それぞれの死は軽い。ヤン・ファーブルはこうした虚しさに惹かれているらしい。死と再生のテーマが前面に出ている。2022/10/24