内容説明
日本の伝統と文化の粋を結集した「懐石」の本来の姿とは、どんなものなのか?世界に名を馴せるフランス料理は、なぜにグローバル・スタンダードになりえたのか?この二つの観点から現代の食卓を問い直す。
目次
第1章 懐石の本質とは何か(プロローグ 素趣素飯のすすめ;懐石は「わび」を知ることにはじまる;「やつし」に託した利休の変革;叶うは良し、叶いたがるは悪し;「ちぢみ」「見立て」はキーワード;茶事の流れ―正午の茶事の場合;懐石は、五感のもてなし;懐石の流れ、正午の茶事の場合)
第2章 ルポ アラン・デュカスが茶事で知ったこと(フランス料理と懐石料理の出会い;アラン・デュカスが茶事を堪能した)
第3章 対談・伊住政和×アラン・デュカス(パリでデュカスさんの料理で茶事をしましょう)
第4章 フランス料理の骨格と思想(ヌーヴェル・キュイジーヌが挑戦したエスコフィエ;フランス料理のスタンダード;フランス料理は旨さのエッセンスを求めてきた;フランス式サービスと現代のビュッフェ;ロシア式サービスがもたらしたもの)